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「女子高で生徒会役員の裸体をさらす禁断の物語」 アカンプリス 全1巻 六道神士

2011年06月10日 22:20

アカンプリス

親の成り上がりにより名門・朱雀女子学院へと編入することになった三条宝。
早々にはしかにかかり1週間の病欠をしてしまうが、その後復帰した宝を待っていたのは生徒会書記という役職であった。唐突な事に戸惑う宝。その背景には秘密結社「櫻の園」の陰謀が蠢いていた。
戦え三条宝! 学院の平和は君の手にかかっている!

大宇宙の何かに違反「アカンプリス」の感想です。

掲載誌はチェンジHという、話題の男の娘を題材とした買うのが恥ずかしい感じの雑誌です。

そうしたTS(TransSexual)モノばかり集められた雑誌に掲載され、かつ生徒会役員に入るとなれば、表紙の娘が男の娘であろう事に疑う余地はありません(例:「乙女はお姉さまに恋してる」)。

どっこい、ひねた笑いを追求する六道作品にそんな先入観は当てはまらないのです。

以下、感想です。
井上雄彦先生の「バガボンド」に次のような言葉があります。

「人は海の大きさははかれない
 ただ大きいとしか」


光子
朱雀大路光子
ただ大きい


元子
大佐野元子
ただ大きい


春子
梅光園春子
ただ大きい


泉子
国分泉子
ただ大きい


アカンプリス_ムリ☆
んー ムリ☆


編入早々三条宝子が所属することとなった生徒会は、化け物が如き丈夫(マスラオ)達の巣窟だったのです。

掲載誌がチェンジH、取り扱う題材がTSモノだというのに表紙の娘が男じゃないときたもんだ。
そう、この物語は女装して女子校に通うというTSモノ作品全般を皮肉ったやさぐれギャグマンガだったのです!

騙された――っ!

本作の作者が六道先生だということを忘れていました。なまじっか絵がきれいなものだからイメージとのギャップもひとしおです。


明らかに男であることがバレバレな生徒会役員の皆々様。しかし周囲が合わせてくれるおかげで変な自信が付いたのか、ばれてないものとして振る舞い続ける哀れなピエロ。
お互いの姿を見て違和感が沸かないものでしょうか。

その状況を面白がって彼らをおもちゃとして扱う全校生徒達。中でも「櫻の園」と呼ばれる秘密結社に所属する淑女達は、覆面を被り「ブロッサ~ム」を合い言葉に東奔西走し暗躍します。
全ては自分たちの娯楽のために。

「あなた…
 他人の幸せがそんなにお好き?」
 ん~
「好きです

 でも他人の不幸せはもっと好きです


いい感じに性根が腐ってやがります。良い性格してますよ、本当。

そんな中、ただ一人真実の中で生きる宝。
彼女は生徒会の仲間を誤魔化し、一般生徒達の巨大な欲望を受け流し、次第に自分を誤魔化すことばかり上手くなっていくのでした。
やさぐれたり死んだような目をするなんて日常茶飯事です。
しかしまあ、なんだかんだで流されちゃあいますが自分の保身や利得なども求め、手にしている辺りしたたかです。


そんな性別以外にも色々と倒錯している本作ですが、宝を中心にラブがコメしちゃって最終的に三角関係にまでもつれてしまうという、百合なんだかノーマルなんだかアガーベイなんだか、不思議な関係が出来上がります。もう訳が分かりません。


近年乱立するTS作品に一石を投じるシュールな笑い。
興味を持たれた方は是非とも一度読んでみてください。




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