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「これも親バカってことなのかね」 うさぎドロップ 1~4 宇仁田ゆみ

2011年05月10日 22:13

うさぎドロップ_1うさぎドロップ_4

祖父の隠し子を引き取って、男一匹・河内大吉、子育て人生の始まりである。

三十男の子育て奮闘記「うさぎドロップ」1~4巻の感想です。

松山ケンイチ主演、芦田愛菜が子役出演の映画が8月に公開されるということで何かと話題に上る「うさぎドロップ」。ちなみに映画に先駆けて7月から「ノイタミナ」枠でのアニメ放送も決定しています。

現在原作コミックスは8巻まで発売されていますが、今回はそのうちの4巻までの感想です。
というのも、本作は4巻までと5巻以降で話ががらっと変わってくるためです。

1~4巻までは主人公・河内大吉が祖父の隠し子である鹿賀りん(6歳)を引き取り、馴れない子育てに悪戦苦闘する話。
そして5巻以降は打って変わって、10年後。成長したりん(16歳)が恋愛のこと、家族のことなどから自分自身に向き合っていく成長物語。

以下、感想です。
祖父の訃報を聞き有休を取って駆けつけた主人公・河内大吉。
そしたらそこには見知らぬ女の子がいた。

少女の名前は鹿賀りん。なんと祖父の隠し子だという。
親戚一同の集まる中、彼女が厄介がられていると感じた大吉は、庭に一人でいるりんに話しかける。

「おれんち
 来るかァ?」


こうしてりんを引き取った――のは良いのだが、なにぶん独り身三十男で子育て経験ももちろんないため、初めての6歳児との共同生活というものに悪戦苦闘することになるのである。

そーゆー話(4巻までは)。


引き取ってみたは良いものの、幼稚園に通わせることすら念頭になかった大吉。調べてなんとか通わせることにはなったが今度は送り迎えで疲労困憊。
馴れない育児で頼りになるのは、当然実家の母を含む親類の女性陣。
また、会社の先輩であり一児の母でもある後藤さんにも色々と相談に乗ってもらっています。
りんを引き取って以降は仕事の都合でりんを一人にさせないよう残業無しの部署に異動させてもらうのですが、そこで出会った職場仲間も子持ちのお父さん達で、共感したりアドバイスをもらったりもします。

そうやってたくさんの人達に助けられて大吉の不器用な子育てはなんとか続いていくのですが、中でも一番助けられているのは幼稚園の保護者仲間であるコウキママこと二谷さん。
幼稚園でりんと仲良くしてくれるコウキ少年のお母さんで、バツイチのシングルマザー。助けられているというよりは助け合っているという相互扶助の関係です。
そしてこのママさんが一児の母とは思えないほど若くて美人なもので、大吉としてはドギマギしてしまうこともしばしば。

一方で、敵だか味方なんだかよく分からない人間もいます。
それがりんの実母・吉井正子。なかなかに情緒不安定で子供のような言動の目立つ女性です。
りんの母親については、大吉が母子手帳を預かっていることもありあっさりと見付かりました。しかし電話をかけても要領を得ない、あって話しても自分本位な言動が目立ち大吉をいらつかせる人物。
漫画家という職業には熱意を持っているようにも見えますが、見方を変えると「りんを捨ててまで続けた仕事だから」と強迫観念に駆られて無理矢理続けているような側面も。子供への愛情の裏返し、といえばそうなのやも。

ちなみにりんは実母のことを知りませんが、一緒に暮らしてはいました。お手伝さんだと思いながら。

「まさこさんはキライなの…
 わたしのことキライだから いつもおこってて…
 こわいから…
 だからわたしもまさこさんのことキライなの
 だから… もうわすれちゃったの」


これがのちのち伏線として生きてくるセリフなのですが、重い!
6歳児にここまで言わせる吉井正子。嫌う理由としては十分すぎます。


そんな人間関係も含めて、りんと一緒に生活を始めてからの大吉の生活は波瀾万丈です。
幼稚園転入から、実家とりんとの和解、りんの実母と大吉の対面、小学校への入学、従姉妹の家出、初めての風邪、乳歯の生え替わりetcetc……
そうこうするうちに大吉も立派な親バカになりました。他所の娘と比べて平気で「りんの方がかわいい」と思ったりします。
父性全開。
当初はりんのことを「天敵」と称したほどなのに(女と子供が苦手な大吉にとって、りんは女の子供だから)。人間変われば変わるものです。それとも慣れ親しんだというべきでしょうか。

そういえば、父性だ親バカだと書きましたが、大吉とりんは養子縁組をしていないため名字が違ったままです。
もちろん大吉としてはりんを養子に引き取る覚悟くらいとっくに出来ていたのですが、本人に否定されてしまってはそれも叶いませんでした。

「わたし かがりんっていうなまえがいい
 おじいちゃんとおそろいのなまえ…
 だいじなの」


だからといって二人の絆は細くもろいものではありません。
コウキママから見るとりんは大吉を信頼しているように見えるそうです。

「だってどこから見ても家族ですもの
 大吉さんとりんちゃん」



そんなどっから見ても家族な二人の生活は続き、10年後となる5巻以降の感想に続きます。






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