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「スズキ目アジ科の海水魚。高級魚ですよ」 かんぱち 1 原作 武梨えり/漫画 結城心一 

2010年11月07日 23:32

かんぱち_1

御神木に降臨し現世へ顕現した土の神、ナギ。
を、ぱちってカンパチの切り身から顕現したパチ。なんだそりゃ。

本物に限りなく近くて遠いパロ漫画「かんぱち」1巻の感想です。

本家「かんなぎ」の作者である武梨えり先生が体調不良で休載中に、実の兄である結城心一先生により描かれた本作。
元々ゲームのアンソロジー漫画を多数世に送り出してきた結城先生だけあって、様々なパロディーを盛り込みつつ本編も読み込んで細かい設定を踏襲しています。さすが結城先生、身内の作品をパロっても手加減は一切ありません。
わぁい!

以下、感想です。
神薙神社の素敵な神様、ナギを出雲大社(10月に神様が集まるところ)で見かけて以来ファンとなり、声をマネ姿をマネてそっくりになったカンパチの神様・パチ。カンパチの切り身を依り代に現世へ顕現。
本家「かんなぎ」の世界観をすっかり踏襲した上で縦横無尽好き勝手に暴れ回るのだ。
その上本編の再開が決まっても辞めたりしないのだ!

そういう話。


本家と絵柄は異なるものの、その特徴を見事に捉え違和感なく自分の絵へと昇華しています。その上各キャラの特徴を拡大解釈することでギャグマンガとしてのキャラ立ちを促進させ、あっという間に「かんなぎの世界観」が「結城心一作品の世界観」へと変遷しています。
そして恐ろしいことに、全く違和感がありません。

改めて見比べるともちろんすぐに判別が付くのですが、しばらく「かんなぎ」を読んでいなかった読者が本作を読むと「あれ、新シリーズ始まった?」と錯覚してしまうのではないでしょうか。そして「かんぱち」ばかりを読み進める内、次第にこちらの方が本家であるような錯覚に陥って――おぉ、恐ろしい。
パチ作品に惑わされぬよう、しっかり気を張ってかからねばなりません。


さて、マニアックなネタや本編よりはっちゃけたギャグで盛り上がる本作ですが、その中でも特に注目すべきは1巻ラスト辺りで登場する正義のヒロイン・さんごちゃん。

「あくまのちからをみにつけて
 うらぎりものとよばれても すべてをすててたたかうようじょ
 せいぎのヒロイン
 さんごちゃんです」


デビルウイングで空を飛べませんが、→タメ←パンチでサイコさんごクラッシャーを放てます。
そんなベガ様さんごちゃんはナギの妹・ざんげちゃんにクリソツの幼女。ある日街中で悪漢を蹴散らし金銭を奪う餓狼の如きざんげちゃんを目にし、彼女をリスペクトするお子様なのです。
近所の子供に「あくま」と称されそのうち秘密結社とか創りそうな彼女は、その若さにして↓タメ↑キックやさんごクラッシャーによるハメ技まで会得しているはなまる幼稚園児(?)。神すら凌駕するサイコな力の持ち主。

パチのライバルポジションとして登場した彼女ですが、将来が気になるという点では作中の誰よりも心配な人物であります。


本作の続きもさることながら、やはり気になるのは本編「かんなぎ」の続巻です。
来年には連載も再開するとのことですので、スピンオフという位置づけの本作を読みつつ本編の再開を待つ次第です。




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