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「メッシ メッシ ご飯を作るのであるです!」 デスレス 1 六道神士

2010年10月13日 22:45

デスレス_1

不死の妖怪に命を吸われかけたかと思いきや、巫女の力で逆に吸収。
けれど本人に巫女の自覚はなく、力の使い方もまるで分からず。
そうして同化した妖怪との奇妙な共同生活が始まる。

ギャグかシリアスかはかりかねる「デスレス」1巻の感想です。

なんちゃって特撮ヒーロー漫画「エクセル・サーガ」やエログロ童話「Holy Brownie」など、王道をななめ横から皮肉る作風の六道神士先生が送る最新作です。

六道作品は美男美女が多くエロティックなシーンも多々あるのですが、その魅力の一つはなんといっても人並み外れた変人奇人。特に老人を描く際は悪意があるかのように化け物じみています。それは本作でも健在で、主人公の祖父母の方が妖怪よりも余程妖怪じみた姿形をしています。
てかぱっと見エイリアンですよ、あれらは。

以下、感想です。
広大な土地に建つ立派な日本家屋に暮らす女子大生・宮森水城。
気が弱く決断力に欠ける彼女は、祖父母が温泉に行っている間に地上げ屋の訪問を受ける。奇妙な美女二人の乱入によりその場は事なきを得たものの、激昂した地上げ屋の一人に夜中襲われ、ナイフで刺し殺されてしまう。

「おお、みずきよ しんでしまうとは なさけない」

が、気付けば刺し傷はなく、代わりに昼間の美女に押し倒されている始末。混乱する中、服を脱がされ肌を重ねる二人。
美女は、人間の余生を吸い生きていく妖怪であった。
一命を取り留めた代償に余生を吸われそうになる水城。が、何が起こったのか、水城は逆にその妖怪を吸収、同化してしまうのであった。
見た目もすっかり変わり果て、頭の中には二人分の人格が同居する。
唐突に訪れた非日常。これから一体どうなるものか。水城の最低の日が始まる。

そういう話。


巻き込まれ型のヘタレ主人公が右往左往する物語です。
一見するとギャグマンガのようでもあり、しかしストーリーにはシリアスな部分もあり、どちらがメインなのかはかりかねます。

妖怪と同化して人知を越えた力を得、容姿も見紛うほどの美女になったからと言って、それで良しとはなりません。生き延びるためには他人の時(しだ:余生)を奪わなくてはならないのです。生きるためとはいえヘタレな主人公にはなかなかその決意が固まりません。

まだ始まったばかりなので謎の多い物語です。
妖怪コンビのスザクとカマドも謎だらけ。その性質や過去も少々語られましたが、なんという種族でどれだけの数がいるのか分かりません(本人達も知らなそうだけど)。
また、1巻の終わり頃にはスザク・カマドと同類の何者かが敵意を持って襲いかかってくる始末。
妖怪連中もさることながら、水城の家系と住んでいる土地にも何か謎があるらしく、大して利用価値もなさそうなのに地上げ屋に狙われています。この土地を狙う誰かは、ひょっとすると彼女たちを襲った何者かとも通じているのやも知れません。
水城自体にも元々強い能力が秘められていましたし、今のところ妖怪連中よりも余程謎だらけです。


もっとも、先にも述べましたが、水城のじいちゃんばあちゃんの方が見た目よっぽど妖怪なのですが。
馬鹿の刃物であるじいさまその一。
女ったらしの疫病神であるじいさまその二。
巫女でありリーダー格のばあさま。
夜中に見かけたら新たな都市伝説が作られること請け合いです。
この三人、水城と本当に血が繋がっているのかも不思議な容姿ですが、性格も全く異なります。出会った不審者には問答無用で斬りかかり、人の不幸も関係なければ打て合わず、生き残るために他人の時を吸えと孫を諭す。
気弱で優柔不断な水城の血族とはとても思えません。


個性的なキャラクターが暴れ回り、血生臭い部分もありつつそれを笑いに変えている本作。現状はギャグの方にウェイトが傾いていますが、巻末で友人の死を目の当たりにしたような場面があり、その展開次第ではグッとシリアスモードになるのやも。
エクセル・サーガの岩田の例もあるのではっきりとは言えませんが、ともかく先の気になる展開です。
個人的には死んで欲しくないですね。毒舌レズピアンは良いキャラしてますし、このままいなくなるには惜しいです。

ああ、時を分け与えて生き返らせるって線もあるのか。

続きが非常に楽しみです。




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