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「タイミングの外し方がプロだね、プロ」 煩悩寺 1 秋★枝

2010年09月09日 21:00

煩悩寺_1

トイレを借りに立ち寄ったそこは、同じアパートの違う部屋。
他人の部屋は模様が違えど、そこはさながら異界のよう。

都会に潜む不思議な部屋「煩悩寺」1巻の感想です。

作者様ホームページ&ブログ「ロケット燃料★21」にて本作の連載情報は存じていましたが、コミックフラッパーは雑誌を読んでいなかったので単行本化を待ち望んでおりました。

なにせタイトルから内容が分からない

"煩悩の寺"とはなんぞや? といった感じです。秋★枝先生の作風から哲学的なものではないだろうと予測していましたが、蓋を開ければ安心のラブコメでした。にやにや。

以下、感想です。
5年付き合った彼氏と別れ、やけ酒を飲んだくれた小沢美千代。
帰ったアパートでエレベーターが降りてこず、尿意を我慢できずに2Fの住人にトイレをお借りする。
助かった礼を言うため家主の部屋を開けると、そこは訳の分からん雑貨で埋め尽くされた妙ちきりんな空間であった。

家主の名前は小山田善爾。
自由人の兄に自室を倉庫代わりに使われる魔窟の管理人。兄の煩悩に塗れたお土産と実家がお寺なことから、その部屋に付いた名前が煩悩寺。

これは煩悩寺にて始まる男女二人の恋の話(ゆるい)。


人付き合いの少ない昨今の都会で、同じアパートとはいえ他人に「トイレを貸してください」とお願いするのはさぞ恥ずかしく勇気のいることだったでしょう。実際、小沢さんの顔は真っ赤でした。
しかしそのおかげで、他人をすんなり自室へあげる小山田くんという良い人と、煩悩寺という癒し空間(?)を知ることが出来たのです。

さばさばしてていたずら好きっぽい変人の素質を持つ小沢さん。
仕事も自宅でほとんど外に出ない小山田くんは、面白いように彼女のことが気になるのでした。
当の小沢さんは彼氏と別れたばかり。初対面からフリー確定でカモネギの如きチャンス到来です。こんな出会いは二度とねえ。

が、小沢さんは煩悩寺から湧き出るガラクタに夢中のご様子。足繁く通うものの、恋愛に発展する様子はありません。

と、小山田くん視点からは見えるのでしょうが、煩悩寺以外の小沢さんも見られる読者にとっては、彼女が煩悩寺を拠り所としており小山田くんにすっかり気を許しているところが見て取れます。
会社で上司と後輩の板挟みになっている小沢さんは見るからにストレスフルです。部下として仕事の催促に追われ、先輩として口調も態度も強くなり顔つきまで自然にきつくなっています。
また、彼氏に振られた当初は自室でひょんなことにショックを受ける場面も。

しかしそんな時、心の支えになるのは小山田くんイン煩悩寺。

よく煩悩寺で合う小山田くんの親友・島本ヒロキ(島ぽん)に茶化され動揺しながらも、なんだかまんざらでもないご様子。

なんだお前ら。もう付き合っちゃえよ。

「何だ
 告るのか」
「おう」


な、なんだお前ら。もう付き合っちゃうのか。

近すぎてくっつかない距離感にニヤニヤしてたら急に小山田くんが男らしいことを言い出すので、読んでいるこちらが慌ててしまいました。
すっかり草食系の見た目に騙された――と思いきや、いざ告白の段になってグダグダ。タイミング滅茶苦茶。

何故ならば。

 何やら
 色々と……
 聞こえてるんですけど…っ!!


てな具合に、小山田くん&島ぽんの告白の段取り、本人に丸聞こえ。

見てるこっちが恥ずかしいとは正にこのことです。

上手くいって良かったね、というところで、煩悩寺にて一緒に眠る二人(健全な意味で)。
魔方陣の上で、片方は床の上に、片方は棺桶の中に。どういうシチュエーションだ。


なんだかあっさり付き合い始めちゃったお二人ですが、今度はそこからどのような物語が展開されるのか。
恥ずかしい二人をにやにや見つつ、次巻に期待です。




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