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「この出会いはきっと運命だった」 魔界ヨメ! 5 阿智太郎

2010年07月03日 00:00

魔界ヨメ_5

ヨメ三人と愛人一人に囲まれて、冴えない栄えないパッとしない人間・比宇間良夫(通称ヒョロ夫)は今日も受難に見舞われる。
普通の人間と思われたヒョロ夫の隠された秘密が明かされるスプラッタコメディー「魔界ヨメ!」5巻の感想です。

1巻の感想はこちらから。
2巻の感想はこちらから。
3巻の感想はこちらから。
4巻の感想はこちらから。

なんと、今巻で「魔界ヨメ!」は完結となります。
長かったような短かったような……もうちょっと長いシリーズになるかと思っていたので意外でした。
現在は同じくMF文庫で「もっと! 陰からマモル!」を執筆中のため、本格的にそちらをメインに書き進めるためなのかもしれませんね。

今巻は誤字・誤植が多かったようですが、そこはご愛敬と言うことで。

余談ですが、今回も表紙の肌色率が多いです。
購入時に竹井10日先生の「10歳の保健体育」と同時購入したので書店のお姉さんにどのように思われていたのかが最重要問題です。
夜道で職務質問されたら言い訳できないラインナップ。

以下、感想です。
今回は再び3話構成。
最終巻に相応しく、1~3話の話がキレイに関連し合っています。

冒頭より、彼の大悪魔・ベルゼブブを相手取り一歩も引かぬ雄姿を見せる神父が一人。なんとその神父は言葉巧みに悪魔の真名を聞き出し、その力を封印してしまうのでした。

それこそが物語の始まり。
千年の時を経て、大悪魔ベルゼブブが娘の力を借り人間界への復讐を企てます。

とはいえ、そこは阿智太郎テイスト全開の本作。深刻な事態にはなりようもありません。ベルゼブブだって彼の手にかかればちょいとおマヌケな掃除のおじさんです。
むしろ、彼らに目を付けられた園山花海こそが外道の極み
己を狙う大悪魔を逆に利用して金儲けを始めてしまいます。

その神経の図太さに呆れるを通り越して感心してしまいます。
畜生道は猿地獄の生涯を延々転成し続けてきた意固地の悪さは伊達ではありませんでした。

そしてここでもベルゼブブの一人娘を虜にしてしまう優男・ヒョロ夫。彼のたらしっぷりはすさまじい勢いで加速していきます。
そのための天罰でしょうか、いつも通り魔界ヨメ達の暴走に巻き込まれ、千年前へと飛ばされてしまうのでした。


続く2話はヒョロ夫が単独で悪魔に挑む、千年の時を超えた戦いのお話。
魔界ヨメ達悪魔の力は借りられず、いつもそばにいた園山花海すらも不在。
元に戻る手段すらも見付からず、途方に暮れてしまいます。
しかも、彼が飛ばされたその街では、悪魔のせいでネズミが大量発生し、危機的状況に陥っていたのです。

ヒョロ夫の前世が明かされ、魔界と人間界とを繋ぐヘウルゲイトスの扉誕生に立ち会い、そして千年前の魔界ヨメ(元魔界グラマラス美女)と運命的な出会いを果たすお話。
てっきりただ者だと思っていましたが、実はただ者じゃなかったわけです。
ただ、この時点ではヒョロ夫の元となった魂が凄い人物だった、と言うだけで終わってしまいます。


今生のヒョロ夫自身が凄い人物だった、そのことが明かされるのは3話目でのことです。
紆余曲折あってなんとか現代に戻ってきたというのに、またもや花海がやらかしてくれました。

幼なじみという素敵ポジションでありながら、悪魔娘三人に出遅れてしまいただでさえ焦りを覚えている花海。いかにも怪しい占い師にそそのかされて、もらった卵を温め始めます。
大きさからすっかりダチョウの卵と勘違いしていましたが、その卵は悪魔娘達も恐れる契約を食らう魔鳥デイス・ボルスの卵だったのです。
その首謀者は、千年前にヒョロ夫に敗れた魔界ネズミ子爵。彼奴は魔鳥の力を使い、封印された前魔王の復活を目論んでいたのでした。その課程で契約の指輪を食われてしまった悪魔娘達。そして、契約が解除されると、その意志とは無関係に契約相手を殺害しようと襲い来る、という恐るべき副作用があったのです。

ここからがヒョロ夫の主人公としての面目躍如。
現魔王の力を多少なりとも借りたとはいえ、ほぼ全て自分一人の力で解決してしまいました。
その方法とは――1巻1話目と同じく、悪魔の真名を当てる、と言うもの。一度は忘れてしまった悪魔娘達の名前も、前魔王の名前も、偶然当ててしまいました。

何故ヒョロ夫にそんなことが出来たのか。
それは実は偶然ではなく、天界魔界に名を残す伝説の書物、失われた天魔真名辞典に無意識にアクセスできる(かもしれない)という能力を持っていたためでした。

そんなわけで、今度は天使連中も参戦してのヒョロ夫争奪戦が始まろうとしていました。
花海も負けてはいられないと自分の気持ちをはっきり伝え、ヒョロ夫争奪戦に正式参戦。

天界・人間界・魔界を巻き込み、ヒョロ夫は今後もいろんな災難に巻き込まれていくのでしょう。
まあ、花海一人いれば三界全て統治できそうですが。

そんなこんなで「魔界ヨメ!」はこれにてひとまず完結です。
魔界ヨメや魔界コウモリ娘、魔界犬耳メイドと個性的な面々が揃う中、それでもやはり一際輝いていたのは園山花海その人でした。
巻数が進むにつれ人知を越えた能力を次々と取り込み、成長し続けるヒロイン。
5巻でも恐怖の魔鳥をペットにしてしまうという離れ業を魅せ、正に敵無しといった感じです。
恋する乙女は強いとかってレベルじゃねーぞ。

物語は完結してしまいましたが、機会があれば「住めば都のコスモス荘」のようにSP、SSPと続いて欲しいものです。
そして再び園山花海にスポットライトを!
どうか一つ、よろしくお願いします。




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