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「蒼の桜と学ぶ恋」 ラブアレルゲン 1 原作 あかほりさとる/漫画 桂遊生丸

2010年06月09日 23:54

ラブアレルゲン_1

人に憧れる桜の精は千年に一度人の赤子を身籠もる。しかし、姿形は似せられても心だけは創れなかった。だから人の子に頼む。「恋について教えて欲しい」と。

恋されることに嫌悪する美少年と、恋に命をかけるお嬢様の青春コメディー「ラブアレルゲン」1巻の感想です。

誰かに恋心を抱くと体中に蕁麻疹ができ、それが気管にできると呼吸困難となって死んでしまうかもしれない、という難儀な質を持ち合わせた少女のお話。
恋愛アレルギーと括っていますが、世に言う「こっぴどくフられた等の経験で、もう恋に興味はない。恋愛怖い」という精神的なものではありません。すぐに死ぬことはなくとも死にそうなほど苦しい肉体的な疾患です。
どうも恋愛時に出る脳内麻薬・βーエンドルフィンがアレルゲンになっているらしく、こればっかりはどうしようもないので恋愛ができない体質になっているのでした。

恋愛経験は、子供の頃、アレルギーが発覚した際の一度だけ。
二度目の恋は訪れるのか。

桜の精は放っぽっといて恋愛実験の開始です。
主人公は花粉症持ちの美少年・山乃たすく。彼は子供の頃から異性を引きつけてしまう程の美少年でした。
父親(ごつい)の仕事の都合で引っ越し、転校先では女性に寄りつかれないよう顔を隠していました。
そして転校初日の帰り道、何者かに呼ばれて向かった先には滝見町の名物「見下ろし桜」が。その美しさに見惚れていると、不意に青い花びらが舞い落ちてきました。
その花びらは桜の精の呼び声。同じくその声に呼ばれた滝見町のお嬢様・森丘ほのみと共に、桜の胎内へと転送され、そこで桜の精と出会います。

桜の精は言うのです。
人間に憧れていると。
そして千年に一度人間の赤子を産むのだと。
千年前は心を作れず、寂しい生涯を送らせてしまったのだと。
だから恋を教えて欲しいのだと。

「そしてっ
 おもしろおかしく暮らしたいのぢゃっ!!」


台無しです。

どっこい、近寄り難き雰囲気を放っていたお嬢様・ほのみが力一杯これに賛同。二人は恋愛実験をすることとなったのです。

たすくは花粉症を治してもらった義理で。
ほのみは恋愛アレルギーを治してもらうために。
それから、恋をするために。


「恋愛実験同好会」と名付けられた会に参加したのは、桜の精、山乃たすく、森丘ほのみ、そして途中参加のほのみの友人・御影アキの四人。
主題は恋愛を識ること。対象はたすくとほのみ。つっこみ役はアキに任せて、桜の精はほぼ出番なし。
さて、この先どうなるものやら。


漫画版「かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜」と同じく、原作はあかほりさとる先生、作画は桂遊生丸先生のゴールデンコンビです。
アニメ版かしましは「あのね商法」と呼ばれる究極の「OVAに続く」で大騒動になり現代用語の基礎知識にまで収録されるという破格の待遇を受けました。
そちらは当初からメディアミックス化が計画された作品でしたが、今回はどうなるものやら。わくわくが止まりませんね。


内容的には、恋を知らない二人がどこかで見たようなマニュアル恋愛を実施して、たすくがくだらねえとぼやきつつ世話を焼き、ほのみが楽しい楽しいとはしゃぎ回り、二人に振り回されるアキが苦労をする、というコメディー展開。
タイトルを見た時は「真面目で重いテーマの本なのかな?」と思っていましたがそんなことはなく、明るく気軽に楽しめる作品でした。

恋をしてはいけないので、男性を遠ざけるため冷たい表情と凛々しい態度で近寄り難い雰囲気を作るほのみ。そしてそれを補佐するため従者のようなまねごとをするアキ。どっこい、プライベートではおばかさんというギャップに惹かれます。肩の力を抜いたほのみはかわいく、はしゃぐ姿は子供のよう。

一方、昔から女性にもてまくりで「恋愛は恐ろしいもの」と思い込んでいるたすくは「師匠」と敬われ、一段上の高さからほのみに口出しをします。が、思えば彼もまともな恋愛はしたことがない訳で、その思考はと言えば「恋だの愛だのより友達と遊ぶ方が楽しい」というまんま小学生。
その上女子供のような容姿にコンプレックスを持っているため「男らしい」という言葉に容易に反応してしまいます。おお、何というコントロールのたやすさ
ブラコンの兄と、同じくブラコン腐女子の姉に囲われ、よくもまあこの程度で済んだものだというところでしょうか。


さて、作品のタイトルにもなっている恋愛アレルギーについてですが、これは実在するのでしょうか? ちょっと調べましたがよく分かりませんでした。
ただ、世の中には「青色染料アレルギー(青いものに触れたりするだけでアレルギー反応が出る)」や、「水アレルギー」のように極めて希な例もあるので、一概に否定もできません。
ただ、アレルギーは長期の治療によって治せる場合もあります。
ほのみの場合は――まだ治ってないのですかね。たすくと結構楽しそうにやってますが、苦しそうな気配はないです。まだ「男友達と一緒で楽しい」レベルで胸がドキドキはないってことでしょうか。

恋愛と言えば、女性はたまらず恋に落ちるというたすくの美少年顔を、アキは頻繁に目にしています。が、彼女がたすくに惚れる気配はありません。むしろ普段はどうして顔を隠しているのか訝しんでいます。
恋愛するだけならアキ&たすくで組ませた方が容易なのに。

と言うわけで穿った考え方をしてみましょう。
1.ほのみが心配でそれどころではない
2.ほのみの美少女顔を見慣れているから耐性がある
3.男の娘には興味ありません

アキさんはズーレーの人なんですか? なんて、「ヒャッコ」の虎子並に失礼な疑惑が頭をかすめます。それじゃあたすくに恋はできないよね。
まあ、それもおいおい明らかになることでしょう。


まだ1巻なので、「ほのみの初恋相手・こーちゃんは今どこで何してますのん?」みたいな疑問もあるわけですが、それも含めて今後が楽しみな作品です。


おっと、忘れてた。
作中のブラコン腐女子・山乃よし葉は桂遊生丸先生にクリソツだそうです(腐女子の面は除く)。
そんないかした桂先生のホームページはこちらの「yukipako」からどうぞ。




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