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「最初に嘘をついたのは 私」 ささめきこと 5 いけだたかし

2009年09月25日 22:40

ささめきこと_5

もうすぐアニメも始まりますね。
キャッキャウフフな乙女の祭典「ささめきこと」5巻の発売です。

1,2巻の感想はこちらから。
3巻の感想はこちらから。
4巻の感想はこちらから。

ここ最近シリアス展開が続く中、アケミちゃんこと朱宮正樹が持っていってくれました。
彼のライフはもうゼロです。生きた屍。死んだ目をしてる。
燃え尽きちまったよ……真っ白にな。
付き合うとか振られるとかそんな次元は超えました。
ガチンコです。ガ・チ・ン・コ。

そんなギャグパートを挟みつつ、元女子部現空手部の面々は2年生へ進級。
新しい季節は何故か切ない日々で。
しかし新たな若人も集い、女子部に新入部員が入りました。
これで6人。めでたく団体戦にも参加できます。
けれど新入部員の片割れは空気の読めない暴走娘で……。

波乱の予感、到来。


とかいって特に波乱とかは無いです。
むしろ新入部員2人は純夏と風間の良い刺激になりそう。

なんでしょう、今巻はシリアス分が多目です。
純夏は連載当初から風間の事が好きで好きで大好きで、けれど彼女の趣味とは違うことを知っていたため一歩引いたところから風間を護り慈しんできました。
ところが、ついぶつけてしまった本音の一言。

「――私は 小さくもカワイクもなれないからッ!!」

一応の和解を経たものの、それから2人の関係になんだか妙なしこりが残りました。

何故ならば、その告白が風間の引いた一線を決壊させたから。
じわりじわりと染み出す恋心。
自然に振舞ってもどこか見て取れるぎこちなさ。
思い返せば転校してすぐの頃から純夏に護られていた。
でも。

「これは恋じゃない
 だって恋は いつか破れてしまうものだから」

だからどうにか自然を装い、どこかぎこちなくなって。タイミングの悪さも重なり、やがて純夏とすれ違う事の多い日々。

当初こそ報われぬ恋にあがく純夏の想いを切なく見守る物語でしたが、反転、今では想いを押し込める風間に切なさを募らせる展開です。

女同士の恋愛の先駆者・蓮賀朋絵は語ります。

「今の私があの二人にしてやれる事など何もないよ
 あれはもう恋なんかじゃない」

お互いに想い相い、それ故にすれ違う二人を見て、何も言えない朋絵。
彼女の抱えたもどかしさが、読者が感じるもどかしさ。
最早キャッキャウフフとか言ってる場合じゃないですよ。

「……私も 恐くなったのかも知れん
 手にした友情を失うのが」

蓮賀朋絵の本音の一言。
「私"も"」に含まれるのは、歪ながらも友人関係を続けようとする純夏と風間。

「最初に嘘をついたのは 私」

しかし後輩の言葉に思うところのあった純夏は、かつての自分を取り戻そうとします。

心も身体も自分のもの。
心身一致したぶれのない己。
風間と出会う前の村雨純夏。

「最初に嘘をついたのは 私
 だからこれは嘘の罰
 風間になんて出会わなければよかった
 好きになんてならなければよかった」

読みきって表紙を見ると、寂しい青紫に染まる教室と、1人居残る風間の姿。
表紙一枚めくるだけで風間の姿はなくなります。

ささめきこと、5巻。
切なさの残る恋のお話です。




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