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「言葉遊びと掛け合い漫才」 化物語 上 西尾維新

2009年06月19日 22:24

化物語_上

「青春に、おかしなことはつきものだ」

「ああ、あの赤いやつね」
で有名なKODANSHA BOXの初期から刊行されている「化物語シリーズ」の1冊目、「化物語」上巻の感想です。

作者本人が「趣味200%」と豪語する本作。
タイトルに反して主軸は「怪異」ではなく「掛け合い」だと後書きでも語られており、楽しげな小説を書きたかったと述べる著者の思惑が100%形になった作品です。

上巻に収録された話は3話。

第一話 ひたぎクラブ (蟹)
第二話 まよいマイマイ (蝸牛)
第三話 するがモンキー (猿)

初出はメフィスト。2005年9月号に掲載という事はおよそ4年前。意外と年月が経っていました。
以下、ネタバレ感想です。


本当はネタバレ回避で感想を書きたかったのですが、どうにも筆が進まなかったので断念しました。
どうせ読めば分かるんだ、触りくらい話したってどうってことないさ!
の、精神で開き直って進めます。

◆ 第一話 ひたぎクラブ ◆

記念すべき第一話。
全ての物語はここから始まったといっても過言ではないのですが、時系列的には三番目の物語です。
後書きより、「ツンデレ→ゲレンデ→ボーゲン→暴言」という連想から生まれたキャラクター、戦場ヶ原ひたぎのための物語。
メインヒロインは委員長こと羽川翼と匂わせておきながらの漁夫の利を果たした行動派の女です。
戦闘意欲は旺盛ながらも、その真価が発揮されるのは舌戦に於いて。
我らが主人公であるところの阿良々木暦にマゾヒスティックな快楽を植えつける女王様。彼女の言葉に何人の阿良々木暦がマリオの効果音と共に奈落の底へ落とされたか。
言葉遊びで愉快に誹謗中傷を吐き、それに答えて墓穴を掘る阿良々木暦の図が早くも成立しました。


◆ 第二話 まよいマイマイ ◆

記念すべき第二話。
ひたぎが委員長を差置いて油揚げを攫っていった回です。
ここで登場するヒロインは主人公であるところの良々々木をして「結婚するならお前だ」と言わしめたセクハラ要員の小学生。道に迷って困っているところをとあるロリコンに助けられます。
この少学生、作中で1、2を争うほど愛されているキャラ。
ぼらら木の名前を無理くり間違えては繰り広げられる

「失礼。噛みました」
「違う、わざとだ……」
「噛みまみた」
「わざとじゃないっ!?」

の流れは2人の会話の中で生まれた鉄板ネタ。思わず読者もこの聞きなれた掛け合いを期待してしまいます。
特に深刻なバトルが発生しないため、主人公の「できそこない吸血鬼」という設定が全く活かされない平和的なお話。小学生の女の子をガチでボコ殴る行為が平和的であればの話ですが……。
因みに二話の最大の敵は第一話のヒロイン・ひたぎです。


◆ 第三話 するがモンキー ◆

記念すべき第三話。
最早何が記念なのかと問われれば、作中最強の変態である神原駿河(三話のヒロイン)が登場するところです。戦場ヶ原ひたぎの熱狂的な信者でありガチレズで部活の後輩にいけない事もしちゃってる彼女ですが、敬愛する阿良々木暦に対しては対男性でありながら心も身体も性癖も自然体で全開。

わたしは作中でこの娘が一番好きです。
馬鹿すぎて。

自分全開。自分の中の「変態」を隠すことなく、むしろ見てくれと言わんばかりの行為の数々。「案外普通だ」と評価され落胆する彼女は、怪異に憑かれた左手の前に妄想に浸かれた頭の方をどうにかするべきでしょう。そりゃおばあちゃんも心配になりますわな。
思慮深いが行動的でもある無敵の彼女ですが、阿良々木との掛け合いは面白すぎます。
因みに三話の実質的ラスボスは第一話のヒロイン・ひたぎです。


さて、感想を書いてはみましたが、物語の感想というよりキャラ紹介のようになってしまいました。
それも已む無し、「化物語シリーズ」は各話1人のヒロインにスポットを当てたアンチ戯言シリーズだからです。

嘘つきました。書いてたら勝手にキャラ紹介になってました。
だってキャラが濃いんだもの。

そんなこんなで「化物語」下巻の感想に続きます。




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