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「君は魅力的な天然の天才」 バクマン。 3 原作 大場つぐみ/漫画 小畑健

2009年06月07日 23:59

バクマン_3

邪道ではダメだ。1位を取るため王道を目指す。
自分達のスタイルを一旦は捨て去り、頂点を目指すと宣言した2人。
「バクマン。」3巻の発売です。

1巻の感想はこちらから。
2巻の感想はこちらから。

表紙を飾る男の名は新妻エイジ。
幼少より漫画を描き続け、亜城木夢叶コンビよりわずか歳一つ上というだけだが、週刊少年ジャンプにて連載を勝ち取った天才。

「もし僕がジャンプで一番の人気作家になったら
 僕が嫌いなマンガをひとつ終わらせる権限を下さい」

と、編集長を前に言い放つ彼の度胸と独特さは魅力的の一言。
1巻の頃から名前を聞き、2巻登場時には「なんだこいつは!?」と思わせる容姿と性格のインパクトを我々読者に見せつけた彼。
当初こそ、亜城木夢叶のライバルという位置づけゆえに反感めいたものを持っていましたが、彼のキャラクター性が浮き彫りになるうち、その魅力に好意的な感情を持ち始めていました。

そして3巻。
遂に亜城木夢叶と新妻エイジが、ジャンプ編集部にて始めて顔を合わせます。


新妻エイジとは、よく言えば天才。
悪く言えばマンガ馬鹿。

手塚賞では入選、準入選の2作同時受賞。赤マルジャンプの連載では1位。その勢いで週刊少年ジャンプへの連載を勝ち取ってしまう、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの天才。四六時中休むことなく漫画を描き続けることの出来る生産力の高さは並ではありません。

一方で、その人となりは子供っぽくて無邪気。
オーディオから大音量の音楽を垂れ流し、効果音を口走りながら両手持ちにより恐ろしいスピードで執筆し、周囲の迷惑もなんのその。唯我独尊、我が道を突っ走ります。

「机の上は
 いじらないで
 さわらないで

 感覚狂う
 センス狂う」

大泣きしながらヒステリックに泣き叫ぶ姿や、無理矢理敬語の中に擬音などを盛り込む独特の喋り方、いちいち芝居がかった動きとポーズ。
感覚だけで動いているのが良く分かります。
考えてるけど、考えてない。無意識の中で物語がひとりでに動く、正に天才肌。彼にとって漫画家とは正に天職といえます。逆に他の職につけるのか心配なくらいに。

亜城木夢叶コンビと出会った時も無邪気そのもの。
一方的にライバルと思い込んでいた2人が悲しくなるくらい眼中になし。むしろ上京してきて仲良くなれそうな人に会えて嬉しいな、わーい、なんて、そんな気持ち。2人の漫画を「面白い」と素直に賞賛。

しかし、一方ではサイコーに対して「目が違う。彼は1人でも上がってくる」と、ライバルとして認めるなど、冷静な目で判断する能力も持ち合わせていました。
更に紆余曲折があってサイコーをアシスタントの1人として雇う事になるのですが、その際、同じくアシスタントである福田真太の「このままでは連載順位が落ちる」というアドバイスを素直に受け入れ、「描きたくない」と我侭をごねていたネームもそれ以来描くようになりました。
全てはより良い作品を生み出すため。

「今まで生意気言ってごめんなさい
 これからは打ち合わせします
 ネームも描きます」

担当に対し素直に非を認め、頭を下げる新妻エイジ。
その素直さもまた子供っぽいとも言えますが、同時に大人の対応とも言えます。

天才、天才ともてはやされる彼ですが、人となりを見て受けた印象は「成長期」。
まだまだ伸びしろがあり、もっともっと面白くなる余地のある、底の知れない男です。


そして、サイコーにとってやはり新妻エイジとはライバルでした。
"強敵"と書いて「とも」と読む。
彼のアシスタントを経験する事により、悩んでいた王道の方向性に一筋の光が見えました。

反感を持つなどもってのほか。
「バクマン。」の物語を加速する、新妻エイジは素敵な主要キャラです。




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