--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「ねえさん、事件です」 お釈迦様もみてる 学院のおもちゃ 今野緒雪

2009年04月28日 23:59

お釈迦様もみてる_2

1巻を読みなさい。
まずはそれからだ。

1巻「紅か白か」の感想はこちらから。

何故1巻を読まねばならぬのか。
それは本書が1巻ラストの裏側を覗く展開であるためだ。

というわけで、2巻から読み始める人は稀でしょうが、1巻から読まれた方がよろしいかと。
そして叶うなら2冊まとめて一気に読まれると良いでしょう。


ほぼ同時期に多発する事件。
生徒会室が何者かの襲撃に遭い、荒らされてしまった。
生徒会役員である江戸川正史、通称ランポーを追い回す集団。
そしてユキチを目の敵にする源平入り混じった屈強な男達。
そんな中、光の君銀杏王子・柏木優から彼の烏帽子子・福沢祐麒へ一つのミッションが下される。

「生徒総会で『安来節』を踊るのだ!!」

過去、本編「マリア様がみてる」でユキチ≒花寺≒安来節を関連付けた「花寺生徒会セット」が、今、福沢祐麒へ受け継がれる。
そして少年は神となった。

福沢祐巳へと受け継がれる奇跡のツール「花寺セット」。紅薔薇・小笠原祥子をも笑撃の海に沈めたタヌキ顔専用の武具の始まりを描いた物語です。


祐麒は祐巳の前に出ると弱みを見せまいとするし、悟ったような事を口にするため、弟とはいえどこか大人びた雰囲気を醸していました。
しかし、それもある程度物語が進んだ後での話。
本書では花寺にも入ったばかり、高校生になりたての坊やです。
加えて源平に背を向け頼れる者は無く、生徒会では歳を経て役員の貫禄を備えた先輩達ばかり。
ユキチが可愛らしい小坊主に見えてしまうのも無理からぬ話。逆境に遭い弱気な顔を見せることもあります。

それを大いに叱咤し激励するのが烏帽子親の柏木優。
気の無い振りして影から手を貸すのが安藤礼一。
柏木が父ならアンドレは母です。素直になれない継母です。
そして素直になれないのは祐麒も同じく。意地っ張りが人を頼るのは勇気と、度胸と、きっかけが必要なのです。

そのための「花寺セット」、そのための『安来節』。
その上、多発する事件を難なくいなすその手腕。
おのれ策士め、柏木優。全ては彼の手の平の上か。

しかし、彼にも見聞きせず知らぬ存ぜぬこともあり、解決できない問題もあります。
最後の事件、生徒総会の前に忽然と姿を消した福沢祐麒。
逃げ出したわけではない。
しかし事実として彼はいない。
なぜならば、祐麒はその頃誰の目にも止まらぬ場所で神になっていたから。

福沢姉弟の見せてくれるミラクルには毎度毎度驚かされます。
なんせ神様扱いです。
花寺なのに、仏様もビックリ。
最後には主題であったミッション『安来節』できれいにまとめてくれました。

本編終了後も続くマリみての世界観。
2巻で終わらせるには惜しいこの作品、今後も続いてくれるのでしょうか。

生徒会長に上り詰め祐麒が花寺の権力を掌握するまで、是非とも続いて欲しい作品です。




コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://questmys.blog64.fc2.com/tb.php/271-714027cd
    この記事へのトラックバック



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。