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「形見の帯は付喪神。想いの強さが力の強さ」 つぐもも 1~2 浜田よしかづ

2009年04月18日 06:17

つぐもも_1つぐもも_2

思春期真っ盛り、中二男子の加賀美一也は、亡き母の形見である着物の帯を持ち歩いていた。
ある日、「あまそぎ」なる即席付喪神に襲われる一也。危機一髪の自体を救った者は、永き時を経て顕現した「つぐもも」、母の形見である帯の化身・桐葉であった。
ちょいとエロくてコミカルな作品、「つぐもも」の感想です。

1巻発売当時は作者本人によるニコニコ動画にアップされた作業過程動画が話題となりました。
2巻発売の今回も同様。他にも作業工程の動画は複数公開されています。
興味の湧いた方はニコニコ動画の浜田よしかづ氏のマイリストへどうぞ。プロの作画工程は絵の勉強にもなります。

もう1つ話題となったものは欲望の果ての行為「ぶるまくら」。
内容については語感よりお察しください。
いやぁ、阿呆だ。いくら中学生だからってそりゃ無いよ。マニアックだよ。
学生時代からブルマ・制服に価値を見出す者はそうはいないでしょう。身近には無い大人の立場だからこそ希少価値が萌えに昇華されるのです。
てかこのご時世にどっから持ってきたんや。
2巻では更にその進化系、「けつまくら」の構想が語られましたが、残念ながらお蔵入りとなりました。
内容については語感よりお察しください。

浜田よしかづ氏はマニアックプレイのパイオニアです。
とまぁ、巻数が増える毎に話題には事欠かない本作。
けれどそれだけではなく、漫画の内容自体も十二分に面白いのです。

登場する思春期中学生達は各々の欲望に忠実で、馬鹿で、阿呆で、エロスです。しれっとした顔でやらかしてくれる愛すべき愚か者達。
そんな彼らが動き回るので読むまでも無く見ているだけでも面白おかしい。
お色気とコメディー分は潤沢です。

しかしながら、本作を名作たらしめる要素はそれだけではありません。
本作をそんじょそこらのキャラ萌えサービス漫画と一線を画する点、それはやはりストーリー。

母の形見である着物の帯、正絹爪掻本綴袋帯「あやさくら」。その名の通り、さくらの匂い香る帯。
事件の中心にいるのは本作の主人公・加賀美一也と思わせながら、実際の中心軸はつぐもも・桐葉。
つぐももとは「継百」。永年の時を経て付喪神となった彼女の元々の所有者は一也の母である泰歌。
今は亡き母の形見として桐葉を受け継いだ一也ですが、1巻1話で出会うよりも前に面識がある様子。
過去、桐葉に背負われ白山神社の社をくぐった小学生時代の一也。彼は桐葉の願いにより、土地神・くくりの力で封を施されます。
その時の会話に出てきたキーワード。

「このままでは一也が自責の念に取り殺されてしまう!」

「その性質と共に記憶もくくり封じる」

「所有者に忘れられた付喪神」

一也には微妙に昔の記憶が無いような描写があります。それが2巻になって、土地神・くくりに施された封印のためであると明言されました。
では、その原因となった「自責の念」とは何のことでしょう。

ここで重要になるのは母の死期かと思われます。

記憶を封じる際の忠告により、その時点で一也は既に桐葉の所有者であったと考えられます。ということは、母である泰歌よりすでに引継ぎが終了しているという事。
問題は、母の死が過去起きた"何か"の事前か、事後か。

母が死んだので桐葉を受け継いだ。その後一也の"性質"により暴走、"何か"が起きた。
もしくは一也の"性質"により"何か"が起き、そのため母が死亡。今際の際に桐葉を受け継いだ。

過去を知る手がかりの一つは家族の過保護っぷり。
1巻を読んでいた時点では、姉の過保護は単なるブラコン気質だと思っていました。が、2巻で父も過保護であるとの描写がありました。しかも、昔はさほどでもなかったとの事。
つまり、過保護にならざるを得ない重大な事件が起こったことを匂わせます。

また、手がかりの一つとして挙げられるもう一つは生徒会長・只田忠孝の存在。
実は1巻1話目から登場している彼ですが、過去、少なくとも小学生時代には一也と何かしらの関係があったと本人が語っています。そして桐葉とも面識があり、互いに互いを知っていました。
ひょっとすると彼は過去の事件に立ち会っていたのかもしれません。

一也には顕世のひずみ「呪詛」を集めるという性質があります。
そのため、彼の周囲では常識を超えた不可思議な事態が発生し易くなっています。
中二になるまではくくりの封により回避されていたようですが、それ以前には日常的に非日常を経験していたのではないでしょうか。

以上の情報により、過去の事情がぼんやり浮かび上がってきます。


予め組まれた伏線は話が進むに連れ少しずつ開示され、我々読者の想像を膨らませます。
この未だ見えきらぬ背景こそが作品の魅力。ストーリーを支える骨子となっています。
故に面白い。続きが読みたい。

やはり「つぐもも」は安心してお勧めできる名作です。
……良い子には刺激が強いかも。

WEBコミックハイ!にて連載中の本作、1話+2巻の続きは公式サイトですぐさま閲覧可能です。
本作「つぐもも」は毎月20日更新。

また、作者ホームページ「Yの食卓」へはこちらをクリック。





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