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「泣くなよ。落語だ。お笑いなせぇ」 おちけん 川島よしお

2009年03月28日 23:09

おちけん

本屋にぶらっと出かけたら「おちけん」なる本が平積みされておりまして。
おちけんといやぁ、落ち研、つまりは落語研究会に決まってらぁなぁ。
えぇと、作者は……ほほぅ、なんと、川島よしお氏じゃあござんせんか。「グルームパーティー」に「O-HA-YO」「くじごじ」、最近だと「おりんちゃん」なんかがでてたっけねぇ。鼻水垂らした女やデブ猫、目つきの悪い赤ん坊なんかを4コマで描いてたシト(人)が落語でストーリー漫画かい?
へぇ、こいつは驚いた、落語を題材に4コマなんかかけるのかい!?
あぁ、面白そうだねぇ。買おうか、買うまいか。財布の中身と相談だ。
あちゃあ、札がなくって小銭ばかり。ひのふのみ……買えなかないけど、どうしようかね。
えぇい、ままよ。買っちまえ!

人がいると言葉が出ない、加藤茶子。
上手いつもりの大根芝居、京マチ子
理解不能の津軽弁噺、北大路アンナ。

へぇ、それじゃあ一席聴かしておくんな。

表紙を見ると、なんだね、可愛い娘子だやね。
この娘が加藤茶子かい。芸名かと思ったら本名て、お母さん、あんたそりゃ酷いよ、今風に言うならDQNだよ。女の子だよ。もうちょっと考えて名前付けたりんさいな。
この娘がね、落語の腕はピカ一なんだ。演じ分けも扇子使いもてぇしたもんでよ、酒飲んだ振りして酔っ払っちゃうんだから本物だよ。本物の、阿呆の娘。だがそれが良いんだね。
噺家の良し悪してなぁ、本人の素質ってもんがあらぁ。「フラ」っつーらしいけどね、日頃からおとぼけお間抜け勘違いのおっちょこちょいってのは見てて楽しいもんだ。その楽しい雰囲気がよぉく出てる。だからこの娘は人を惹き付けるんだろうね。
もっとも、人見知りが激しいもんで他人のうちは分かり辛いか。
この娘から学ぶところは多いよぉ。例えば、ほら、「素のボケ」とか。

噺はどうか? や、「おちけん」のストーリーってことかい。
そりゃあんた、読みなさいよ。
面白かったか? 決まってるだろ、そりゃ「川島よしお」だよ。面白いとか面白くないとかじゃないんだよ。「川島よしお」なんだよ。読んだ事あるなら分かるだろ。
なに? 名前も知らないって? 失礼な。
一言で言おうとするとなぁ。難しいなぁ。
そうさね、「いとおかし」ってとこかね。意味? 馬鹿野郎、趣があるって事だよ。趣がわからねぇ? 重症だね。味があるって事さ。――面白いっつってんの!
笑い? 笑えるよ。笑えなくて何が落語さ。
そんで泣かせてくれらぁ。人情噺で締めようってのが卑怯だよ。
や、締めは「長屋の花見」だっけ。きれいに締めくくっちゃってさ。本を閉じたら巻数が書いてないの。一巻完結かい! いや、分かってたけどね。エピローグって書いてあったしね。

それにしても、笑かして貰ったよ。
全国大学落語選手権てぇのがあってね、端から落ち研存続をかけて受賞を目指そうって話なんだが(いけね、ストーリー言っちまった)、始まってみると司会のお姉ちゃんが愉快な人でさ、ゲストの林家正蔵に似た森家正ゾウてぇたまねぎを弄り倒して客席を沸かせるんだ。面白いシト。

落語、好きかい?
そうかい。好きかい。渋い趣味だね。
勉強になる? ごもっとも。歴史があらぁな。
文字なら読んだ事がある? まあそうだね。書籍化したものも世に数多。目に触れる機会は多いわな。
聴いた事無い? そういう人もいるわいな。

そんじゃあ漫画で読んでみなっせ。
変わった味がするかもよ。
中にゃあ重たい話もあるが、心は暖かくなるからよ。

おかげで懐は寒いがね。

お後がよろしいようで。
(ちゃか ちゃんちゃん ちゃん♪)


作者ホームページ川島堂はこちらから。
落語のあらすじが知りたきゃ「落語のあらすじ 千字寄席」さんとこの「索引」に目を通しなっせ。





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・「ねるかよむか」さん まんこわ「おちけん」


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