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「衝撃の事実連発」 ささめきこと 4 いけだたかし

2009年03月24日 22:42

ささめきこと_4

アニメ化も決定し順風満帆の「ささめきこと」最新4巻の発売です。

1,2巻の感想はこちらから。
3巻の感想はこちらから。

今までは巻を重ねる毎に表紙での距離が近くなっていた純夏と風間。今巻では雪降る寒空の下二人の影が一直線に重なり、けれど風間はその顔を見せません。空を見上げて笑顔になる純夏の後ろで、彼女はどのような複雑な表情で付き添っているのでしょう。

風間は可愛い女の子が大好きで、面食いなため浮気性、甘ーい水を目ざとく見つけては、あっちへふらふら、こっちへふらふら。図書委員に素敵な先輩あらば隙を見て告白の機を窺い、ファッション誌に可愛らしい読者モデルあらばすかさず捕らえお友達に、ドイツから天使の留学生あらば謀りて騙しメイド服を着せる。
積極的で欲望に忠実な風間汐。
けれど本当の彼女はトラウマを抱えた臆病な娘でした。


さて、今巻では冒頭からビックリ新事実がてんこ盛り。

蓮賀朋絵はお金持ちの子。2年の休学は病欠ではなく傾いた会社を立て直すため。兄貴は継母とできてる。そして恋人の当麻みやこはお抱え運転手の娘さん。通学から学校生活に至るまでボディーガードに囲まれ、学生の中にも覆面お守りがあちらこちらに。

藤戸ミナはトイレ流さない子。イケメン同級生にドッキドキ。

銭形平の舎弟・綿村は超絶もったいない子。髪を下ろすと美人モデルのKUN。しばってまとめるとオバン臭いのっぺり。

ロッテは飛び級。

池には河童が住んでいる。


風間汐はトラウマを抱えている。


4巻は「Early Days」と題した中学時代、純夏と風間の出会いのお話がメイン。3巻収録その17「fourteen」からの続きを4話構成で描いています。
純夏が風間のために怒って2人は友達に。
けれど風間は気が多い子なので、置いていかれた気のする純夏はちょっといじけ虫。そのことを「ごめん」と謝り、許され受け入れられて胸が高鳴る純夏。
修学旅行の夜、恋バナで恋愛感情というものを知り、自分の気持ちを自覚する純夏。
そして、自分が可愛くないこと、風間の趣味には合わない事を改めて悟る。

そして舞台は現代へ。
「おはよう」と挨拶する純夏に、決意を込めた吐息を「ほぅ」と吐き出し、「おはよう」と微笑み返す風間。

「これは恋じゃない」
「恋なんかであるはずがない」
「だって」

「すみちゃんとは ずっと友達だもの」

「だって恋は いつか破れてしまうものだから」

バスの中、2人の距離は近く、手を伸ばせば繋げるほど傍にいながら、触れ合いたい気持ちをぐっと堪え、風間は手を引く。もどかしげに。

「だって恋は いつか破れてしまうものだから」

そして表紙の風間に戻ります。
後書きにて表紙の続き、風間だけがピックアップされた姿が描かれています。
無表情のような、微笑んでいるような、慈しむような、悲しむような、感情がない交ぜになった不思議な表情。その顔の意味を決定付けるのは、読み手の感情なのだと思います。

2人は相思相愛だけれど、内面が複雑に絡んで恋人同士の「好き」の気持ちが、のどに引っかかって出てきません。

もったいない。
もったいないけれど、このもやもやが青春で、美しいのです。





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