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「竜は虎を抱きしめ好きだと言った」 とらドラ! 10 竹宮ゆゆこ

2009年03月07日 23:59

とらドラ_10

竜虎揃い踏み、手に手を取り合い共闘する「とらドラ!」最終10巻の発売です。

9巻の感想はこちらから。
スピンオフ2巻の感想はこちらから。

泣いても笑っても最終巻。
前巻9巻のラストがあまりにも衝撃的なもので、本編続編が出ることを今か今かと心待ちにしておりました。
そして待つ間に放映中のアニメが10巻分までの内容を映像化することを知り、そしてその10巻こそが最終巻であることを知り、更に首が伸びた思いでおりました。

虎の壊れた家庭とは裏腹に、父親こそいないものの支えあって生きてきた明るい家庭のイメージがある竜の一家。それが、たった一度の間違いとたった一言吐露した言葉で打ち崩されました。
お互い帰る場所を拒絶し、失ってしまった竜虎。
そして物語は最終巻へと続きます。

この先ネタバレ満載ですので未読の方はお戻りください。
前巻の最後が最後なだけに終始シリアスモードで進むのかと思いきや、いつも通りおちゃらけた部分が残されていてほっとしました。竜児主体で進むため、竜児サイドは悩み、考え、結論を出し立ち向かうという真剣な側面が押し出されていますが、大河の方が状況が変わっても相変わらず暴走して1人突っ走るためギャグ担当のようになってしまいました。
逆に大河凄い。初対面の相手の家族に対してするりと潜り込み我が物顔で闊歩する様、これが相手のギクシャクした家庭環境を和ませるために計算してやっているならともかく、彼女の場合は天然でしょう。

「……私! おトイレ! 借りたいの――――!」

から始まったこともあり、なるようになれと開き直っていたのかもしれません。

と、いうわけで、前巻でのシリアス展開も(一応引きずってはいたものの)どこ吹く風。
竜児と大河は互いに思いの丈をぶつけ、竜児は大河にキスをし、大河は竜児を大橋の河川敷に突き落とし、それでも竜児は大河にプロポーズ。

「嫁にこい」

天下の往来(の下)で何をこっぱずかしい事をしとるのかこやつらは。

そこから親友・北村、実乃梨、亜美の助けを借り一息ついたところで覚悟を決めた竜児。
逃避行に移る前に、一度お互いの家へと戻り準備を行うことを提案します。

大河サイドの家庭環境については、父親の件もあり完全に解決したわけではないのですが、主に竜児の献身と、身をもって示した解答を受け取る事で大河も己の母と向き合う決意を得、長期的な戦いへ挑んでいきました。

一方、主軸となる竜児サイドが一度どん底まで落とし込まれ、竜児が壊れました。
今まで大河の家庭環境の悪さばかりがピックアップされていましたが、ここにきて竜児の家庭の歪さとそれが抱える問題が取り出され、ガンガンと殴りつけてきます。
前巻で母親・泰子に暴言を吐き青ざめさせた竜児。決意を固め一度帰途へと付いたものの、待ち受けていたものは誰もいない我が家。捨てたつもりが、捨てられたのは自分だということに気付き、泣いて暴れて気を沈める竜児。
今まで母親しかいなかった彼からその母親までもが消え去り、空虚な腹の底から湧き出る涙と嗚咽を止めることもままならず。
しかし、ふと思い出した大河の顔が竜児の気を鎮めました。
悲しみは連鎖し、それは過去から未来永劫に渡って続く。その道中を共に歩く大河にも、悲しみは重なり被さる。
そうした事実に気付いたとき、竜児は己の内に潜む竜に「上がれ、上がれ」と叫び続けます。
かつて、虎に並ぶため竜となる、と心に決めたときのように。

高校生らしく未熟な恋愛に右往左往していた竜児が、成長しました。
所詮未成年で甘っちょろい考えも残しているものの、先を見て今を堪える姿、大河のために衝動を抑える姿、追いすがることなく立ち向かう背中を見送った姿。
涙を流しても一端の男の姿です。

大河のために、共闘者として、友人として、父親のようにも振る舞い戦ってきた竜児。
この物語は、10巻通して大河の伴侶となるべく奮闘した男、高須竜児のための物語でした。


3年間続いた物語が終わり、作者後書きによれば、一息ついた後すぐにまた次の作品を始めるとの事。
短編はまだいくつか続くそうですが、良作の本編「とらドラ!」はここで一区切り。
次なる作品に大いに期待しております。





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