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FRAGILE 〜さよなら月の廃墟〜 スミノヒルネ

2009年02月28日 23:08

FRAGILE_さよなら月の廃墟_m

バンダイナムコゲームスより発売中のWiiのソフト「FRAGILE 〜さよなら月の廃墟〜」、その後日譚が漫画として発売されました。
掲載雑誌は電撃マ王。作者は線の細い絵を描かれるスミノヒルネさん。

ゲームの方ではエンディングで気になる言葉を残してくれたものだから、結末の後どうなってしまうのかが気になって仕方ありませんでした。
そこでこの後日譚。
物語は主人公・セトとヒロイン・レンが黄昏の塔から離れ、2人で暮らし始めたところから始まります。
レンの名前を聞きつけ現れたのは、人語を解する白い猫。
シロと名づけられた彼は、記憶喪失になっていました。シロの中に眠る記憶の断片、それは黄昏の塔、すなわち東京タワーでのグラスケイジ計画に関する記憶。
シロを友達と認めた二人は、グラスケイジ計画を企てたシンが成仏した地、黄昏の塔を再び目指すのであった。

この物語は、本編と相まって切なくなる話でした。


ゲーム発売前に連載されていた事もあり、本編の紹介的な箇所も数多く見受けられました。

休む時には焚き火を炊く。
焚き火に当たるうち、物に込められた大切な思い出を垣間見る(漫画版では夢を見るという形で思い出を共有する)。
本編に出てくる登場人物たちが出てくる。
グラスケイジ計画と、その結果人類が滅びた要因の触りが語られる。

重要語であるグラスケイジ計画に関しては、本編をクリアする事で漫画版の中での重要度も変わるという素敵シナリオ。これは作者であるスミノヒルネさんのセンスでしょうか。やはりこの方の名前を見て買おうと決めたのは間違っていませんでした。

かなり本編の重要な部分が描かれているのであんまり深く語るとネタバレになってしまうのですが、当たり障りの無いことを書こうとするとかなり難しいです。
とりあえずサイ(幽霊)の服装は健全仕様に変わってました。
ゲーム中はやけにマニアックでしたから。レンも上に着物を羽織っております。この作品は健全な作品ですから。スリットとか、表紙だけで我慢しなさい。

じわじわと失われていく大切なもの。失くしてしまえばもう目覚めない。
アルジャーノンに花束を」に似た緩やかな喪失感を覚えました。記憶や知能が失われる訳ではないのですが、時が経つにつれて喪失していく虚無感は似たものがありました。


救いが無いですね。

ゲーム本編だと必死に「私はここに生きています」と伝える沢山の声が鳴り響いていましたが、漫画版は寂しい静けさに包まれています。結末が見えているだけに手と手を取り合う2人の姿が胸に突き刺さります。

「ああ… でも まだ あったかい…」

泣き虫のセトは、漫画の中では悲しい涙を流しませんでした。
流したのは再会を喜ぶ涙と、安堵の涙。

彼の生を彩るものは、今はかつての思い出ばかり。


次はノベライズで補完でしょうか。
出たら買いますよ。むしろ出してください。
セト少年に救いの手を。そして彼の晩年の物語を聞かせてください。


ちなみにカバー裏はスミノヒルネさんのゲームプレイの思い出漫画。
ねこじゃらし常備は基本ですよね、はい。





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