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ストロベリーシェイクSweet 2 林家志弦

2009年01月17日 23:23

ストロベリーシェイク_2

女だらけの恋の祭典、男不要の百合世界。
「ストロベリーシェイクSweet」2巻の発売です。

1巻のレビューはこちらから。

季刊誌連載という事もあり、1巻発売から数えてちょうど2年。
もう出ないんじゃないかと思って密かにドキドキしておりましたが、無事発売されていました。書店で平積みされているところを見てほっと一安心。
しかもちょっと分厚い。1巻で7話収録のところ、2巻では一挙10話+オマケ2つを収録。待たされた分詰め込んでるなぁー、と思ったら
最終巻でした
うぉーーーい。

2巻を一言で語るならば、
浅川蘭、開眼
油断するな、奴は強敵だ!


1巻最後に収録された話では、蘭ちゃんがフリーカメラマン・世良睦月に見初められファッション誌のモデルとなりました。そこで現れる意味深な影、折りが合わず去っていった世良の元担当モデル・相馬れな。
橘樹里亜に対する名も無き木っ端役者2人組みのように蘭ちゃんを邪魔するライバルキャラになるかと思いきや、彼女がちょっかいを出すのは世良ばかり。しかし、この人物こそがキラーキャラでした。

「…えっと だからですね…
 やっとわかりました
 れなちゃんが好きなのは…私……だと」
「違いますね!!!
 睦月さんが私を好きなんです!!」

相手からカミングアウトされる衝撃の事実。ストーカー恐るべし(事実だったけど)。

しかしその辺のごたごたは所詮サブキャラの恋愛事情。大切なのはその課程が蘭ちゃんに与えた影響です。れな×世良コンビの紆余曲折に巻き込まれる中、一ヶ月顔を会わせる事も無かった樹里亜と蘭ちゃん。自分の想いに気付いていない蘭ちゃんは寂しさから気落ちしてしまいますが、偶然を装ったストーカー(樹里亜。主人公)が撮影現場を訪れた事から一転、喜びで輝きます。
そのことをれなは恋だと断じ、世良経由で蘭ちゃんの耳に。それを切っ掛けとして自分の気持ちに気付いてしまった蘭ちゃん。
ここからが
開眼
10話目にして蘭ちゃんが目覚め、物語が始まりました。

今までは樹里亜が蘭ちゃんを追い、天然な彼女はそのことに気付かず、ただ尊敬する先輩として接してきました。が、これにより立場が反転。
己の感情に気付いた蘭ちゃんは、抑え切れない情動を噴出しつつ欲望の眼差し全開で樹里亜に接し出します。一方、ヘタレの樹里亜は良い先輩として振舞おうと年季の入った猫被りで受け流していきます。もちろん蘭ちゃんが"そういう気持ち"で見ていることには気付いていません。

流れが逆になりました。
リバースだ! リバースが起きてる!!

1巻1話で蘭ちゃんにお姫様抱っこされた時、速攻で蘭ちゃんを抱きかかえ直します。
そして、橘樹里亜は言いました。

「ちがうーーーーーーーー!!!
 ちがうのよ!! 立場的に逆ってゆーか…
 こうでないとダメなのーー!!」

ルパンと不二子で言えば、彼女はルパンなのです。タチなのです。樹里×蘭なのです!

* タチ:歌舞伎の立役、つまり男役の事。

しかし、初キッス後の夜衝撃の事実発覚。
蘭ちゃんの中では蘭ちゃんこそがタチ。蘭×樹里だったのです。
樹里亜はされる側だったんだよ!!!
(な、なんだってーーー!!)

リバースだ! リバースが起きてる!!

にやにやが止まりませんでした。これは良い百合。
コメディーとしても傑作。2巻完結作品である事が真に残念でなりません。
作者コメントにて

「いったん落ちついてみます。また、何かの折に彼女達と出会えたらいいですな!」

と書かれています。読者側としては、この発言が具現化することを是非にと願わずに入られません。

あー、面白かった。
何度でも読み返したくなる傑作です。





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