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マリア様がみてる ハロー グッバイ 今野緒雪

2008年12月30日 23:52

マリア様がみてる

「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
 さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。

「マリア様がみてる」
福沢祐巳と小笠原祥子、2人の物語に卒業を迎えた最終巻の発売です。

完結してしまいました。
10年8ヶ月の歳月を経て、34巻を数えた長編作品の節目が遂に訪れました。
読了後に「ほぅ」と感嘆の溜息を吐いたことは言うまでもありません。
もちろん以前からあとがきにて「祥子の卒業をもって終幕」と、作者である今野緒雪さん本人から予告されていた訳ですが、実際に終幕を迎えた「―了―」の字を目の当たりにして思わぬところが無い訳がありません。


感想を書くのも野暮な気もしますね。
今巻は卒業式に纏わるお話。その中心はもちろん在校生送辞、そして卒業生答辞に関してです。
卒業式を迎えた後には、私立リリアン女学園高等部のマリア様像の前に、おばあちゃん世代である水野蓉子、佐藤聖、鳥居江利子の3人、旧薔薇様世代の小笠原祥子、支倉令の2人、現薔薇様世代の福沢祐巳、藤堂志摩子、島津由乃の3人、蕾世代の松平瞳子、二条乃梨子、有馬菜々の3人、総勢11人が揃い踏み。

何気に今回のお話の主役は黄薔薇姉妹だと思うのです。
送辞の代表者を決める際に由乃が見せたちょっと打算的な考えや、送辞の際のちょっとしたトラブル。
卒業生の胸に花をつける際の「令ちゃんのばか」な発言、かつて祥子と呼び捨てで呼ぶようになったうっかりなきっかけ。
マリア様像の前で起こした由乃と菜々の騒動。
「祐巳・祥子編」の終幕でありながら、もってっちゃった感のある黄薔薇姉妹。彼女達のおかげで、卒業風景の湿っぽさは微塵も感じさせません。くすりと笑わせてくれた後でさわやかなお別れの情景だけを残してくれました。

蕾3人娘にもめでたく瞳子ちゃん、ノリリン、ナナッチという愛称が決まり、現薔薇様方と蕾3人娘の今後がどのように展開していくのか思いを馳せずにはいられません。
瞳子の愛称が瞳子ちゃんなのはお慰み。曾祖母に真面目が売りの蓉子が座っているのだから仕方の無いことです。本人からしたら安堵半分、残念半分。まあ、非公式でドリルドリル言われているので今さら愛称など不要でしょうが。

そのことを早速弄ったネタが披露されていましたので御紹介。
まいたけ氏のサイト「きのこなべ避難所」です。


全34巻を以って「祐巳・祥子編」の終幕とあり、今後形を変えてお目に掛かる日もあると思います、と締められています。Cobalt掲載で単行本未収録作品もいくつか在りますので、それらが一冊となって発売される日もあるでしょう。スピンオフなり別の主人公を迎えたリリアンのお話が展開される日も来るかもしれません。
また新しく生まれ変わった「マリア様がみてる」との出会いを期待して、今は「ごきげんよう」と良作の締めくくりを愉しみましょう。

別れを惜しまず祝福の念で送りつつ、いつか再び出会う新刊に期待。





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