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百目の騎士 全2巻 原作 小池倫太郎/作画 村崎久都

2008年12月02日 23:59

百目の騎士_1百目の騎士_2

今は無き電撃コミックガオ!に連載していたSF漫画「百目の騎士」を紹介。
1巻表紙を飾るのは主人公であるクルハ・チヅル。片眉を上げ、厭世的な目で真っ直ぐ睨めつけてきます。
それが続く2巻目ではすっかり弟のエイクス・ロッカに手を焼いて困り顔。対照的にロッカは挑発的な笑顔です。

和と洋とSFが織り交ざった世界観。
若い男女が理不尽な軍規に縛られる騎士の世界。
父親の仇を探すため王の親衛隊に入ったチヅルであったが、祖父の名のもと憧れていた騎士の世界とのギャップに失望し、意欲をなくしていた。昇格試験もわざと落ち、次に失格すれば除隊となる時期、彼女はとある問題児の教導役を押し付けられる。
問題児の名はエイクス・ロッカ。なにかと暴力的で面倒臭がり、酒癖と女癖は最悪。ところが顔を合わせてみれば、見た目は幼く、行動にも幼稚なところがある、ただの子供であった。
クルハ・チヅルとエイクス・ロッカ。騎士のコンビは戦闘序列の最小単位、姉弟である。
一心同体であれ。

「ロッカ お前は独りじゃないぞ
 この私がお前を頼みにしている
 私は次の昇格試験をちゃんと受けて親衛隊に残る どこにも行かない お前とのコンビも続ける
 だから安心しろ」

二人はこうして家族となった。

出来の悪い弟の面倒を見て、時折にこりと笑うチヅルが素敵なのです。


タイトルの「百目の騎士」とは何を表すのでしょうか。これは2巻で明かされます。
スペースオペラの醍醐味である宇宙でドンパチする事に於いて、本作の騎士達は精神を具現化した「武装騎」を操ります。武装騎に搭乗すると使える特殊な「異能技」と呼ばれる中で、名前を持つほどに強力なもの、その一つが「百目」。
百目とは千里眼のように遠く、広い範囲を見通す索敵能力。それは指揮官レベルで最大限実力を発揮される、大将軍、もしくは王の器を体現します。

言わずもがな、その器の持ち主こそ、我らが手を焼き舌を巻く問題児のエイクス・ロッカ。
しかしロッカは先にも述べた通り、暴力的な問題児。ふてぶてしい態度で上官への挨拶もろくろくしない、制裁を受ければやり返す、お堅い軍規もなんのそのの荒唐無稽っぷり。
けれどそれは彼の複雑な身の上から来る空虚な心の現れであり、身内のいない寂しさから出た自己表現であった。それゆえ、「姉弟」と銘打たれた関係であるチヅルのためには我慢もするし、素直に言う事も聞く、護りもする。

「たぶんロッカの心のどこかに大人しくさせるスイッチでもあって なぜか 私だけがそれを押すことができるのではないか」


チヅルと共に過ごし、成長してるんだかしてないんだか、の彼ですが、本作の魅力の一つはかれの荒唐無稽っぷりでもあります。厭らしく制裁を与える先輩風紀委員をノックアウトし、5人10人がかりでも薙ぎ倒し、エリート風を吹かす小姓組みを血の海に沈め、復讐を目論む有象無象を病院送り。
結構最低です。


さて、興味が湧いて"MORE >>"をクリックした方に残念なお知らせです。
実はこの作品、途中完結。ガオ!が休刊しちゃったもので、掲載の場が無くなってしまったのです。
物語はまだまだ序盤。原作者も「続ける意志はある」と明言しております。
続編情報は原作者ホームページ「Telescope,ltd.」で特設サイトを立ち上げ、情報公開していくとのことです(2008年12月2日現在、まだ無い)。

だから、皆で応援しましょうねっていう、そういう話。
だって、面白いのに埋もれていくのはもったいないから。

売れれば儲かる、儲かれば次に繋がるのが世の中です。皆様もご協力のほどよろしくお願いいたします。





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