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とめはねっ! 鈴里高校書道部 4 河合克敏

2008年11月29日 23:59

とめはねっ_4

ヤングサンデーの休刊により掲載誌が無くなる憂き目に遭いながらも、ビッグコミックスピリッツに移籍し隔週連載として復活した漫画、「とめはねっ! 鈴里高校書道部」。移籍後初の単行本4巻が発売しました。

タイトルにある通り、この漫画の題材は"書道"。
カナダはプリンスエドワード島からの帰国子女である大江縁(ガチャピン)と、柔道の天才である望月結希の2人はひょんなことから書道部に入部。初めこそ無理やりだったり騙されたりで始めた書道部だったが、日本文化に興味のある真面目な縁と、綺麗な文字が書けるようになりたい望月は、すっかり書道中心の楽しい学園生活を過ごしている。

書道という、聞くからに地味なイメージの題材を選んだ難しい作品だと思います。
ですが、躍動感溢れる字体や力強いトメ、ハネ、儚い様子の淡墨や硬い印象を受ける楷書など、美術的な造詣を表すのに視覚的な手法(漫画や映画など)が合っているのは確かです。特に、漫画の場合読み手の速度で物語が進められるため、書を視ること、説明文を読んだあとで視返すことが容易にできます。
書を書くことの地味さは、歌って踊るうちに歌詞を書するというパフォーマンスで挽回。また、書を書く際の題材探しで先輩達に振り回される様がアクセントとなり、物語に動きを与えてくれます。

要するに面白いです。


単行本の表紙には、毎回その巻の中で大切な役割を果たした一文字が書かれています。
1巻では書道の基本、永字八法の「永」。
2巻では鵠沼学園との団体戦で題材とした「母」。
3巻では「書聖」と称される王義之の「聖」。
そして4巻では「風」。これは縁の祖母が、楷書の綺麗な字を書きたいと思い悩む望月に対し、崩した書の持つ表現力を教えるために見せた、良寛の「微風」の字から来ています。

書の甲子園「国際高校生選抜書展」に向けての題材決めと作品製作に取り組んだ今巻。体全体を使って字を書くことが得意な望月は、部長から"大字書"を書いてはどうかと勧められます。しかし、女の子らしく綺麗な字を書きたいと願う望月は大きいだけの崩した字を書く大字書を書くことに抵抗を持ち、一時は書の甲子園への出展を諦めます。
しかし、縁の祖母に崩した字による表現を教えられ、心機一転、大字書を書く、というストーリー。
また、今回は文化活動だけでなく、書道部存続のため新入部員獲得を目指し体育祭にて大活躍します(結果が出るかはさておき)。

という本編は置いといて、今回の注目は縁にモテ期が到来した事。
夏休みに入り、先輩達がバイトする事に感化され自分も働きたいと考えた縁、父親の紹介で鎌倉のとある蕎麦屋に雇われます。
そこで偶然出会った鵠沼学園の新人・宮田麻衣(合宿中ドンケツ争いとなり、望月から一方的にライバル視されている)。その蕎麦屋は彼女の父親が経営していたのです。
初めは縁の事を覚えてもいなかった彼女ですが、外人観光客に対する接客により彼を見直し、何かとアプローチを仕掛けてきます。しかし、朴念仁のガチャピンは彼女の誘いを断り、意図せず彼女にもやもやとした気持ちを植え付けます。
一方で、バイトの休憩時間に一緒にいる縁と宮田を目撃した望月はそっけない態度を取りつつも内心苛立ちを覚えます。書道のライバルとして対抗意識を燃やしていたのとは別種の感情が、望月の中で膨らんだ瞬間でした。

やりますねガチャピン。寝ぼけ眼で周りが見えていないくせに、というかそのおかげで、両手に花の状態です。
春です。
とめはねっ!の物語に春の到来を予感させます。

書を書くことの面白さを伝えてくれるのはもちろんの事、なんだか他の面でも面白くなってきました。
書の甲子園に作品を出したものの結果も出ていませんし、部員数が足りずに廃部の危機という問題も残っています。
気になる事が増えてきて、目が離せません。

やるときはやってくれるガチャピンを応援しつつ、次巻に期待。





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