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ひよママ 真島悦也

2008年11月15日 20:49

ひよママ

「コイネコ」「ちとせげっちゅ!!」でお馴染み、真島悦也氏の電撃大王連載作「ひよママ」。1巻完結と短い作品です。

母は早くに他界、父は世界中を放浪、金も彼女もなく、己を不幸と嘆く少年・草壁雅人。
だが、人生の春は唐突に訪れた。
彼女の名前はマリア・F・ブランシュット。顔には紅色の恥じらいを浮かべ、雅人と二人きりで話がしたいという。
喫茶店に入り二人で話しをする雅人とマリア。可愛く、優しく、けなげで雅人の理想にドンピシャであるマリアに対し、「この娘は俺が好き!」と確信した雅人は、彼女の言葉を遮り逆に自分から告白の言葉を口にする。周囲に祝福されながら嬉し涙を浮かべるマリア。そして「これで一緒に暮らせますね」といきなりの同棲宣言。

「私達もう親子なんですから"お母さん"って呼んで下さい」

親父の婚約相手でした、ていうオチ。

ところが、それは物語の序章でしかなかった……。

真島悦也作品らしい、いつものノリで物語りは進み、いつの間にか家族構成がおかしなことに。

マリア:母親候補その1。どこぞの名家のご令嬢。一番最初に母親として雅人の前に現れたものの、男性の裸に免疫がなく、同居生活に支障をきたしたため、まひろによるBL(Boys Love)修行を受け開眼。母親候補の中では物語の主軸に絡む。
ララ:母親候補その2。お転婆野生児に見えるが実は数々の博士号を持つ天才。破天荒なのは野生動物の研究中だから? 雅人の通う中学校に講師として招かれる――が、金だけ貰って講習は行っていない模様。
ヒルダ:母親候補その3。2丁拳銃使いで軍人ぽい。生活費を稼ぐため、そうとは知らず伝説のメイド喫茶「六鳴館」にてメイド道を極める。てか賞味一日しかバイトして無いが、メイドの師匠として弟子たちから生活費を捻出している。ララを馬鹿だと思って馬鹿にしていたが自分の方が学歴低くてショックを受ける。
まひろ:1話表紙からラストまで雅人に(陰日向に)付き纏う幼なじみ。雅人の父によろしく言われて正妻の座を狙っている。自他共に認めるストーカー。

この中で特にまひろが(いい意味で)酷い。草壁家の内部事情に精通し、深夜に忍び込むのは日常茶飯事。屋根裏から床下まで、彼女に潜り込めない場所は無い。彼女の台詞である

「私が世界最高のストーカーだからよッ!!」

は名言。少しは隠せ。

そしていい感じに物語りに刺激を与えてくれるのも彼女。男性に免疫の無いマリアに対しBL誌を大量に持ち込み修行と称した復讐を始める彼女。文句をつける雅人に対しては

「何言ってるの!! BLは日本女性のたしなみよ!! 彼女いない歴16年は黙ってなさい!!」

と一喝。正に最強。
ただし、まひろ自身も雅人の裸を正視出来ないウブである。


しかしまあ、姿を見せはしないものの、親父は一体世界を巡って何をしているのか。息子から「ロリコン」呼ばわりされるくらいに年の差のある少女達と婚約を交わし、あまつさえ自宅にけしかける行動力。油乗りすぎ。
もっとも、年若い乙女達に声をかけたのは雅人と年の近い少女らを意図的に選んでいるからで、何を目的としていたか(もしくは何も考えてなかったか)は物語終盤にて語られる。
でもモテてるのは本当なので親父凄い。

大どんでん返しにて締めくくられた最終話。
しかしそのままきれいに落としたところが真島悦也作品らしいところ。
1巻完結なので話は短いですが、すっきりと纏まった良作でした。
「コイネコ」が面白いと思う人にはお勧め。





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