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魅惑のビーム こがわみさき

2008年11月11日 23:59

魅惑のビーム_表紙

お話の好きな子寄っといで。
男の子でも気軽に買える少女コミックの紹介です。
月刊ステンシル掲載分のこがわみさきさんの短編を集めた「魅惑のビーム」。表紙の絵は表題作「魅惑のビーム」より、亀田吉彦と彼のヒロイン高梨さん。

収録されている短編は
「飛べたらいいな」
「サンドロット」
「4分の3拍子の2つのハート」
「魅惑のビーム」
「リベンジなの」
の5本。

とり殺されそう


面白いです。
短編集です。
ネタバレなんかしたら一発です。

でもやる。
表題作の「魅惑のビーム」について、どの辺が好きかを語る。


主人公は亀田吉彦。
面白いものを求めて部活を転々とするお調子者。そんな彼が次に目をつけたのは演劇部に所属する高梨さん。3年生の卒業後たった一人で演劇部を続け、周囲にフィルタを張って一歩引く彼女に対し、「メガネが気になる」と言ってお近づきになろうと目論む。
美人で大人っぽくて、とても大きな目をした彼女。

「劇なんかどーでもいーからメガネなしの高梨サンが見てみたーーーーーい」

それだけの理由で彼は演劇部へと入部したのでした。
その大きな目玉を話の種にあれやこれやと話しかけるが高梨さんにはクールに無視されてしまう。
しかし、身近な距離で一緒に劇の練習をするうち、それは段々と真剣な思いに変わっていく。

「みんなとの間に一枚フィルタを挟んでるかんじ」
「ガラス(フィルタ)を挟んであっちとこっちだ」
「これって恋?」

けれど、無理に近づこうとするのは彼女の心に"不法侵入"してしまう気がする。
悩める少年・亀田。

ある日、マラソンをする高梨さんを堂々と覗き見していた亀田。その時、転んでしまった高梨さんが、割れたメガネで顔を切り、怪我をしてしまう。
助けに行くため3階の窓から飛び降りようとするが、ふと、顔を上げた高梨さんと目が合ってしまう。
思わず向き合った素顔の彼女。
フィルタの外れた世界に、不意に"不法侵入"してしまったような罪悪感を感じ、彼は高梨さんの前に出れなくなってしまう。

そして一人のまま、劇公演の日を迎えた高梨さん。
会場は満員。皆、メガネを外し素顔になった美しい高梨さんを見に来たのだ。
しかし、アガリ性である彼女は大勢の観衆に飲まれてしまう。
高梨さんの危機を知った(覗き見ていた)亀田は、上半身裸で舞台に乱入。劇を滅茶苦茶にしていまい、シュールな感じで最後の舞台が終わってしまった。


「そうか 言葉にもフィルタがあるんだ
 「好き」だという言葉にこんなに動悸をおこすとは」

最後の劇を台無しにしてしまったのに、笑って許してくれた高梨さん。
「ありがとう」と言われ、彼は堪らず口にしていた。

「――あの…
 目を見て話したいんだけど」












































イカす?

「イカす?」

高梨さんは、自分のメガネを亀田にかけ、そう言った。
彼女の割れためがねをかけて、亀田は愕然とする。




美しい~




この話、大好き。

あまりに好きすぎてあらすじじゃすまないくらい書いてた。どうしよう。
怒られたら消そう。

もうね、漫画読みなさい。
たまらんくなるから。

こがわみさきさんの描くヒロインが絵的に可愛らしいのも然るものながら、このキャラクターがまた。
相手のフィルターが剥がれた瞬間。警戒心が取れたとき。
新たに自分がつけたフィルターは色眼鏡。
恋に落ちた少年は、「好きだ」というフィルタを通して目にした彼女の美しさに愕然とした。

そして亀田吉彦というフィルタを通してヒロイン・高梨さんに触れる我々読者。
彼の「高梨さん気になる」「仲良くなりたい」「美しい」というキラキラしたフィルタを通して、より一層高梨さんの魅力が高まる。

「魅惑のビーム」
それは、通した光を更に魅力的に魅せる亀田フィルタがもたらした絶大なる魅了の力。


2000年刊行なのでちと古いですが、探せばまだあるでしょう。古本屋だとうまくいけば100円で買えるかもしれない。

「イカす?」

と尋ねた彼女を、
「美しい~」
と共感した方は探してみては?





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