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○本の住人 1~2 kashmir

2008年10月01日 23:06

まるほんのじゅうにん
えとおはなし かしみーる

あるところに あたまのネジがはずれた えほんをかいてくらす あにがいました。
いもうとは そんなあにを だいじょうぶかとしんぱいしますが まわりもだいじょうぶではないので あんがいなんとかなるのでした。
おしまい。

そんな話。


両親を早くに亡くし、兄と二人で暮らす小学生の女の子・蓼科のり子が主人公。作品が7ヶ国で発禁になるほどの違う方向にセンス溢れる兄や、不条理モンスター・ちーちゃん(クラスメート)、一見まともで内心えげつないみかちゃん、春になると周囲に特殊なほのぼの時空を作り出すさなえちゃん(担任)などの癖のある人間たちに囲まれた苦労人である。
みんなちょいちょいおかしな会話をしているのに、読み進めるうちにあんまり気にならなくなってくる独特の空気を持つ4コマ漫画。

どんな空気かってのは以下を見てもらえれば分かると思う。
kashmirさんのホームページ
「lowlife」の「300万ヒット記念」

コバルト文庫「マリア様がみてる」を題材にした漫画だが、300コマ延々カニを食い続ける凄いシュールな1本。消えちゃう前に"名前を付けて保存"推奨。

特筆すべきは兄と妹の関係。
のりこは変な話しか描かない兄に対して半ば諦め完全に呆れているのだが、元を辿れば普通の感性を持つ兄が昔妹に言われた

「お兄ちゃんは才能あるんだからもっと人のやらないことにチャレンジすべきだと思うんだ――」

という言葉を受けて作風を変えたこと。今じゃ完璧自分で道を踏み外してるが。
絵本を描き始めたきっかけも、両親を亡くして呆然とする妹を元気付けるため。

今は完璧変態だけども!


kashmirさんの作品は1つでも面白いと思えたら全部面白く感じるはず。他ではなかなか味わえない空気。地球じゃなくて良く似た架空の別世界ですよ、と言われてもなんかしっくりきてしまう。
リンク先の記念漫画見て食指が動いた方は是非とも他も味わって頂きたい。






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