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タビと道づれ 1~4 たなかのか

2008年11月09日 23:23

タビと道づれ_4

兎角世知辛い世においても「旅は道連れ世は情け」、助け合いの人情こそが大切で。
「旅に道連れ人生に友」連れ合いの居る世の楽しさよ。

月刊コミックブレイド連載作「タビと道づれ」4巻発売です。

主人公は15歳の少女・タビ。
気が弱く行動・言動共に変わったところのあるタビは友達も出来ず学校にも馴染めず。遂には現実を捨てて、幼馴染と過ごした町へと逃げ出します。人気の無い電車に揺られ、トンネルを抜ければそこはかつて転向した5年前と少しも変わらぬ馴染みの町。

「航ちゃんに 会いたい」

しかし、町に着いたは良いものの、中々航ちゃんには会えません。
何故ならば、緒道町は現在、何者かの「願い」により、一日を繰り返す閉じられた世界になっていたからです。その上、道を進もうとすれば航ちゃんの下へ着く前に足場が崩れ、先へは進めない。
道は「星」に「願い」を祈った「サキモリ」の「テガタ」を集めなければ通れません。それが今のこの町のルール。

「星」は人の「願い」を叶える。
それが良しにせよ悪しきにせよ。

閉じられた不思議な世界へようこそ。

さて、あらすじ紹介も済んだところで4巻感想に入りましょう。

3巻の終わりにタビが5年後の未来から訪れた存在である、という事が分かりました。
始めは緒道が同じ一日を延々と繰り返しているため、それが5年間続いていたものと考えますが、カノコがあっさり否定。

「いくら何でも5年間も閉じ込められていたら もっと憔悴しとると思う
 一年でも怪しいわ」

ごもっとも。故に、緒道町が5年間もループを繰り返していたのではない。タビが5年後の未来から訪れたのだ、という仮説が導かれる。
これはまず正解でしょう。何故ならば、タビが緒道へ来たのは航ちゃんからの手紙がきっかけ。そしてその日付は5年後だから。
異常事態は解決し、5年後には何事も無く平穏な日が続いている事が暗示されています。

HAPPY ENDで終わりそうな予感。良かった良かった。

けれど、タビが訪れた5年前の緒道では現在進行形で異常事態の真っ只中。
今の今まで仲間だと思われていた警察官・ニシムラさんの暗躍。
サキモリであるぬいぐるみのトトを閉じ込め、カノコに対してタビに疑心暗鬼を抱くよう誘導し、タビに味方しようとするユキタの後を追うニシムラさん。
彼はツキコさんと昔からの知り合い。子供の頃にいじめから助けた縁で彼女の事を見守り続け、それがいつしか恋に変わった。しかし、ツキコさんには航ちゃんという恋人がいる。

さて、ここで一旦サキモリについて整理しましょう。
サキモリは「星」に「願い」を祈った者達。その手のひらには星の形をした「テガタ」があります。

1つ星はカノコに。
2つ星はクロネに。
3つ星はトトに。
4つ星はツキコに。
5つ星はタビに。

テガタの星は5本の指を現します。故に、サキモリは5人。表紙タイトル部分の立て札にも5つ星のマークがあるのでこれも間違いないでしょう。

しかし、ニシムラさんの右手のひらにも4つ星のテガタがあるのです。
同じ4つ星のツキコさんがサキモリであることは、タビにテガタを分け与えたことから本物であることが確実。
果たしてニシムラさんはサキモリなのか、テガタを分けられただけの人なのか。
そこでテガタ譲渡の際の条件。

1.テガタは触れた場所に自由に写せる
2.握手して写しても手のひら以外のどこかに写る(手のひらにあれば本物。故にその人はサキモリである、と見分けるため)

ただし、テガタのルールでは"手のひらにコピーできない"とは明言されていない。
そこで仮定。

写せないのは利き腕の手のひらである。

ニシムラさんは右腕に腕時計をつけている。通常そういう人は左利き。
故に右腕にテガタがあっても、ニシムラさんはサキモリではない。
ニシムラさんはツキコさんに頼まれて、今の世界を壊す者はいないか見張っていたのではないでしょうか。体よく利用されていたのです。

「いいえ
 ニシムラさんはこれからもずっと私のおまわりさんですよ」

ツキコさん、たまに目が病んでるしね。

とは言ってみたものの、2巻10話では右手でボールペン持って日誌つけてるんですよね。
まあ、右利きだけど右腕に腕時計つける人もいるしね(わたしもそのタイプ)。
仮説は仮説ってことで、話半分にしておいてください。

あともう一つ、願い事について。

カノコの願いは「なにもない」。
トトの願いは「お友達が欲しい」。
クロネの願いは「どろぼうに復讐」。
タビの願いは「航ちゃんに会いたい」。

ツキコの願いは不明。しかし、緒道町はサキモリの誰かの願いによって"一日を繰り返す"。
消去法でツキコの願いが何か、判断できます。
理由は航ちゃんが天体の研究のためにどこか行ってしまうとか、そんなとこじゃないかと。4巻末で航ちゃんにかかってきた電話がそのお誘い。
腹黒いですねー、ツキコさん。流石太陽の影。
まあ、全部予測なんですけど。


それにしても、タビの本名が本多なにがしだったとは。航ちゃんに呼ばれてたあだ名で、実際は別の名前だったのですね。3巻末での手紙のあて先はうまい具合に隠されてます。タビの名前は一体何なのでしょう(1巻4話でしっかり「タビ様」あてになってたけど)。
色々考えたけど思いつかなかった。単純に「夕日」を読み替えて「タビ」でいいのかしらん? 太陽に関係する名前だとは思うのだけれど。


感想というより仮説発表になってしまいました。
いつものレビューも話のまとめみたいなものだし、まあ、いいか。

物語りも佳境ですね。今後が楽しみです。後1,2巻で完結ってとこでしょうか。
人の思惑が交差する緒道町での"一日"。
結末はHAPPY ENDがいいな。






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