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「ハネカワ先生トばしすぎ」 傷物語 西尾維新

2009年06月28日 23:59

傷物語

青春は、いたみなしでは過ごせない

「背中からだと箱に入れやすいあれね」
で有名なKODANSHA BOXの初期から刊行されている「化物語シリーズ」の3冊目、前日譚である「傷物語」の感想です。

「化物語」上巻の感想はこちらから。
「化物語」下巻の感想はこちらから。

今回収録された話は一つだけ。

第零話 こよみヴァンプ (吸血鬼)

時系列的に化物語シリーズの始まりの始まり、初めの初め。
我らが語り部たる阿良々木暦の物語。

前日譚だけあってアニメのストーリーに加わるか微妙な位置の第零話です。
そういえばアニメ化の話が出てきたのはこの辺からでした。もう一年経ちましたか。
「傷物語」は、多分やるならOVAか映画版でしょう。

阿良々木のための物語でありながら、"怪異殺し"の異名を持つ吸血鬼のための物語であり、"自らに課した善行の塊"羽川翼がその魅力の片鱗を見せた物語です。

既刊の中で最も戦闘的であり、暴力的であり、傷跡の残る壊滅的な物語。
怪異中の怪異、不死身の存在、"吸血鬼"の初御披露目です。
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「久しぶりに……キレちまったよ……(理性が)」 化物語 下 西尾維新

2009年06月21日 23:49

化物語_下

青春を、おかしくするのはつきものだ!

「箱に入れるときひっかかるあれね」
で有名なKODANSHA BOXの初期から刊行されている「化物語シリーズ」の2冊目、「化物語」下巻の感想です。

「化物語」上巻の感想はこちらから。

趣味を仕事に書き記したため世に出す事を迷ったと語られる本作。
世に出て良かったと心から感謝します。

下巻に収録された話は2話。

第四話 なでこスネイク (蛇)
第五話 つばさキャット (猫)

特に第五話は「化物語」の真ヒロイン・羽川翼のための、幕引きに相応しい物語(引かなかったけど)。カバーボックスの表紙も、上巻の戦場ヶ原ひたぎに対するかのように三つ編みメガネの委員長。かと思えば、五話表紙ではキャミソール姿で猫化した扇情的な肢体も披露してくれます。

流石は真ヒロイン。期待を裏切らない少女です。
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「言葉遊びと掛け合い漫才」 化物語 上 西尾維新

2009年06月19日 22:24

化物語_上

「青春に、おかしなことはつきものだ」

「ああ、あの赤いやつね」
で有名なKODANSHA BOXの初期から刊行されている「化物語シリーズ」の1冊目、「化物語」上巻の感想です。

作者本人が「趣味200%」と豪語する本作。
タイトルに反して主軸は「怪異」ではなく「掛け合い」だと後書きでも語られており、楽しげな小説を書きたかったと述べる著者の思惑が100%形になった作品です。

上巻に収録された話は3話。

第一話 ひたぎクラブ (蟹)
第二話 まよいマイマイ (蝸牛)
第三話 するがモンキー (猿)

初出はメフィスト。2005年9月号に掲載という事はおよそ4年前。意外と年月が経っていました。
以下、ネタバレ感想です。
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「青春に、おかしなことはつきものだ!」 化物語シリーズ 西尾維新

2009年06月13日 22:46

化物語_上化物語_下

傷物語

偽物語_上偽物語_下

西尾維新氏が趣味200%で書き連ねた怪作「化物語シリーズ」も遂に最終巻。
待ちに待たされようやく発売されました「偽物語」下巻。
2009年2月頃発売だったのが、大人の事情か何なのか、アニメ放映前まで引っ張って引っ張って引っ張っての刊行です。

読みました。
面白かった。

潔く幕を引き完結したからには、やはり1話目から感想を書かねばなりますまい。
と、決意表明したところで、最近忙しくて更新頻度も落ちております。
5冊全ての感想を書き終えるのはいつになることやら。
ぼちぼち書き連ねますので、気長にお待ちくださいませ。
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真庭語 西尾維新

2008年12月11日 22:24

真庭語

下から読んでもNISIOISIN(西尾維新)氏の戦国絵巻、乱世の物語。
「刀語」の敵役・真庭忍軍の十二頭領、その初代達を書いた物語、「真庭語」の発売です。
正式名称は「真庭語 初代真庭蝙蝠 初代真庭喰鮫 初代真庭蝶々 初代真庭白鷺」なのですが、長いので略します。

時にして「刀語」から遡る事200年。
タイトルにある通り、本作は初代真庭蝙蝠、初代真庭喰鮫、初代真庭蝶々、初代真庭白鷺の4人が十二頭領に選出されるまでを題材とした4編の物語。
でも表紙の女の子は真庭狂犬。
全編通して、真庭の里の観察者である真庭狂犬が頭領候補者と接し、その様を観察する。
主役ではないけれど。
主要ではある。

「化物語」に続いてアニメ化が決定している「刀語」。その宣伝も兼ねての1冊目でしょうか。
12巻完結、1巻1話で1クール。丁度良い話数ですしね。
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不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 西尾維新

2008年12月10日 23:59

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界

下から読んでもNISIOISIN(西尾維新)氏の世界系4冊目。
前巻後書より
「中学三年生になった串中弔士が挑む、日常の謎ならぬ異常の謎、学園七不思議に関する事件です」
タイトルだけは総集編的なノリである「不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界」の発売です。

因みに中学三年生・串中弔士が主役ではないです。今巻後書より、「間違いだったようです。まったく大人は信用できませんね」
とはいえ、串中弔士が主要人物であることは間違いなく、ある意味主役です。
また、タイトルに世界系1冊目の「きみとぼくの壊れた世界」が入っていますが、そちらの主要人物である櫃内様刻と病院坂黒猫は出ません。黒猫さんは「猫目の彼女」として名前だけ登場。

世界系2冊目「不気味で素朴な囲われた世界」の直系続編であり、今回も病院坂迷路を探偵役に据え串中弔士と共に連続殺人事件に臨むという形式を取っています。
いえ、連続殺人事件を覗くという形式を取っています。

久しぶりに書きますが、本作を未読である、もしくはネタバレ御免だと言う方はしばらく待つので読み飛ばすか引き返してください。
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きみとぼくが壊した世界 西尾維新

2008年09月23日 20:43

下から読んでもNISIOISIN(西尾維新)氏の世界系3冊目。
シリーズの折り返しだそうで。

シリーズ通しての謎解き役・病院坂黒猫嬢が高校の卒業祝いに愛すべき友人・櫃内様刻と共にロンドン旅行する話。

いつもは無茶な問題を用意して力技で解決する著者の作風ですが、今回も同じ。
"ない"問題は"解けない"ので、違うとも言えるけど。

主軸は「呪いの小説」について。
こいつにまつわる話が1回転2回転どころじゃない転がり様を見せて最後には磨耗しすぎてなくなっちゃった感じ。
まあ、こんな主軸どうでもいいや。
真のメインディッシュは3つ。

1.説明不要、シャーロック・ホームズ博物館
2.人形屋敷のマダム・タッソー館
3.大英博物館のロゼッタ・ストーン
  (ここだけピンポイント)

従業員もドン引きとはまさにこのことだ。

前2作よりも化物語のノリに近かった。趣味丸出しの掛け合い漫才。そのせいで病院坂黒猫は作者が性格忘れたのかと思ってしまった。変わりすぎだろ、これ。
あと、もう出ないだろうと思っていた串中弔士が再登場。本物中の本物は、今回も相変わらず女装少年でありました。姉の形見いつまで着てんだこいつ。
櫃内様刻は変わらないと思ったけど、読み返すと普通におかしいからな、この人も。

この著者は実験的というよりも挑戦的というか、挑発的な作風なので、読んだ感想が分かれると思う。
許せる、まあ大丈夫、許せない。
本作についての自分の感想は、「まあ大丈夫」。好きな著者の作品でもあるし、今後続巻出れば買い続けます。
しかし、前2作でもついていけなかった人にはちょっと、きついかも。
過激に言えば「ふざけんな!」。
ここでもその後激怒する人と大笑いする人に分かれるんだろうけど。

気が向いた時に気軽に読める作品でした。
前2作を楽しく読めて化物語も面白かったって人にお勧め。
もちろん、西尾維新好きには無条件でお勧め。






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