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GUNSLINGER GIRL 10 相田裕

2008年10月27日 23:47

ガンスリンガーガール10巻表紙

胸が痛くなる、戦う少女達の物語「 GUNSLINGER GIRL 」の10巻が発売されました。今巻には限定版もあり、そちらはデフォルメキャラたちのイラストも多数載るイタリアガイドブック付き。

表紙で見る通り、トリエラがメインのお話です。
4巻以来の"あの"話が出てきます。
ガンスリファン、トリエラファンの方ならこれだけでお気づきでしょう。


このレビューにはネタバレ成分が含まれています。未読の方、またはネタバレ御免の方は、ちょっと待つ間に引き返すなり読み飛ばすなりしてくださいませ。
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はい、ちょっと待ちました。

冒頭でも書きましたが、今回はトリエラのお話。
かつてヒルシャーの視点から語られたトリエラの過去。その中で出てくる監察医のラシェルを彼女は「お母さん」と評します。
それを知って以降、ヒルシャーとトリエラの関係は兄妹(フラテッロ)と言うより家族(ファミリア)と呼ぶ方がしっくりくるようになりました。

ヒルシャーの立場は他の担当官達とは違います。
復讐や職場復帰などを目的として義体と兄妹になった訳ではなく、彼の目的はあくまでトリエラ自身。彼女を守り、長く生きてもらうためにヒルシャーは立ち回ります。
トリエラは担当官を守るため、条件付けに従って戦い、守り、怪我を負います。しかしそれは義体の寿命を縮める行為。なのでヒルシャーはトリエラが戦い傷付くことを厭う傾向が強くあります。
そんな立ち位置が、子を守る親のようだな、と感じます。

今回はとうとう、任務に義体を用いず、自ら単独で目標を始末しました。結果、己が傷を負い、トリエラはヒルシャーを責めます。
義体は戦うために存在する。死ぬ日が来るまでただ戦うしかない。
条件付けのためか、社会福祉公社という環境のためか、トリエラは自分のことをそれだけの存在と判断しています。それ故に、「ただトリエラが大切」なヒルシャーとは行き違いが生じてしまいます。


ヒルシャーから逃げ出してしまうトリエラ。街中で薬物依存の症状が出てしまう中ナポリマフィアに狙われるが、偶然通りかかった知人の検事・ロベルタに、安全な場所・マリオ・ボッシのアジトへ連れて行ってもらう。
マリオ・ボッシはヒルシャーとトリエラの過去を知る数少ない人物。
トリエラは己の死期が近い事を告げ、自分の過去を教えてもらう。
自分が生き続ける限りヒルシャーを呪縛してしまうと考えるトリエラ。一度は死んでヒルシャーを開放しようと部屋の戸を閉めるが、心の底から湧き上がる感情に足を留め、ヒルシャーと共に生きて死のうと彼の元へ戻る。

湧きあがるものは愛情。
それは兄弟としてか、父と娘か、それとも恋人か。
愛情が、トリエラに生きることを決意させた。


過去を知り、生きると決意する事で結末を迎えたような感のあるトリエラの物語ですが、実際はここからでしょう。
結末の近い彼女達の命はどのような物語を紡ぐのでしょうか。


真剣な展開の連続。
ジョゼとジャンの暗い背景、クローチェ事件も核心が近づき、シリアス展開は止まるところを知りません。
物語が進み、終末へ向かう事。
それは少女達の死が近づく事。

話が暗いよ。
こんな時こそムードメーカー・リコの出番だ。

リコっ面

暢気なリコっ面になごむなごむ。
ああ、リコが居て良かった。




イタリアガイドブック


さて、こちらが限定版に付属のイタリアガイドブック。
作中では見られないデフォルメされたキャラ達がイタリアの土地柄やファッション、料理などを紹介してくれます。
シリアスな物語の後に読めば重い空気も和みます。

イタリア人の感覚だと一番もてるのはトリエラだそうですよ。



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