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「耳なし芳一のママは魔女」MAMA 紅玉いづき

2009年03月16日 23:07

MAMA.jpg

「親から子へ、そして時に子から親へ。
 継がれるものは血の赤さばかりではないのだと、つないだ手のぬくもりが教えてくれるようだった」

幼子が口にする母の呼び名、「MAMA」。
血の繋がらない我が子を慈しむ物語。
人ですらない我が子を抱きしめるための物語。
そして家族として新しく生まれ直す物語。

前回「ミミズクと夜の王」の感想でも描きましたが、登場人物全員が優しい人物で構成された、暖かい物語でした。
読了済みの作品はまだ2作目(+短編1本)なのですが、優しい気持ちになりたくなったら「紅玉いづきさんの作品を読めば良いよ」と薦める事に決めました。そうしよう、それがいい。
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「竜は虎を抱きしめ好きだと言った」 とらドラ! 10 竹宮ゆゆこ

2009年03月07日 23:59

とらドラ_10

竜虎揃い踏み、手に手を取り合い共闘する「とらドラ!」最終10巻の発売です。

9巻の感想はこちらから。
スピンオフ2巻の感想はこちらから。

泣いても笑っても最終巻。
前巻9巻のラストがあまりにも衝撃的なもので、本編続編が出ることを今か今かと心待ちにしておりました。
そして待つ間に放映中のアニメが10巻分までの内容を映像化することを知り、そしてその10巻こそが最終巻であることを知り、更に首が伸びた思いでおりました。

虎の壊れた家庭とは裏腹に、父親こそいないものの支えあって生きてきた明るい家庭のイメージがある竜の一家。それが、たった一度の間違いとたった一言吐露した言葉で打ち崩されました。
お互い帰る場所を拒絶し、失ってしまった竜虎。
そして物語は最終巻へと続きます。

この先ネタバレ満載ですので未読の方はお戻りください。
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ミミズクと夜の王 紅玉いづき

2009年02月25日 23:59

ミミズクと夜の王

ミミズクは何者かに食べられて死ぬ事を望む少女。夜の王は世界に絶望し魔道に堕ちた森に住む魔王。人にして人にあらざる者達の出会い、「ミミズクと夜の王」をご紹介。

読みたいなと思ったのは過去に紹介したWiiのゲーム「FRAGILE 〜さよなら月の廃墟〜」の感想を書いてから。
ゲーム中では大切なアイテムに込められた人々の想いがショートストーリーとして語られるのですが、その中の一つである「七色クロシェット」という物語が涙なくしては読めない感動の物語。
調べてみれば、作者は電撃文庫の作家さん・紅玉いづきさん。
これまで未読だったものの、彼の人の作品に触れ、読まずには居れないと探し回りました。

意外と発行部数が少ないのか、はたまた人気で売り切れなのか、見付けるまでに結構苦労しました。同作者の最新作「雪蟷螂」も売り切れ御免であっという間になくなっていたし。
次回新作発売時には要注意です。年一冊ペースなので次巻は2010年2月でしょうか。

以下、本編のレビューです。
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悪魔のミカタ666 6 うえお久光

2009年02月17日 23:59

悪魔のミカタ666_6

悪魔のミカタと呼ばれる男に対抗するには、同じ悪魔のミカタを作る事。悪魔のミカタの舎弟・葉切洋平を生贄に作られた堂島コウのコピー、ノットB。全く同じ偽者の視点で語られる物語「悪魔のミカタ666」最新第6巻をようやくレビューです。

3,4巻の感想はこちらから。
5巻の感想はこちらから。

生まれたはいいが5巻でさっぱり登場しなかったノットB。今回は一冊丸々使ってノットB視点での物語りが展開されました。代わりにモノホンの主人公である堂島コウがほとんど出てきません。
生きるべきか死ぬべきか「To be, or not to be」、獣の数字「The Number Of The Beast」の頭文字を取って自ら名づけたノットB。ハイカラな名前が恥ずかしくなったか、現在は"ノビ コースケ"を自称し、かつて堂島コウを逆ナンた遊園地受付のお姉さん・嘉門ねね宅にヒモとして寄生中(虫)。
ちなみに最初は"ノビ コーヘイ"でした。でも自分(オリジナル)の助平さに絶望して"ノビ コースケ(スケはすけべぇのスケ)"に改名、以後は"ノビ コースケ"で通しています。

腑抜けた(振りをしている?)本家・悪魔のミカタと違っておちゃらけ絶好調のノットB。軽薄さには磨きがかかっております。
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悪魔のミカタ666 5 うえお久光

2009年02月16日 23:11

悪魔のミカタ666_5

りんごを使った一発芸で世界を狙うちょっとお茶目なメガネ芸人・堂島コウが先輩芸人「夕日を連れた男」・安県正人の助言によりハーレムギャグを閃くというサクセスストーリー「悪魔のミカタ666」。5巻読了により積み本が消化でき、ようやく新刊が読めるようになりました。

3,4巻の感想はこちらから。

芸人云々は冗談ですが、新章に突入してからの伏線回収コースは中々に急勾配です。ザ・ワンと争ってた時には主人公不在でどーなるんだこれと危惧していたものですが、その上2年以上も続編でなくてどーなるんだと不安になったりもしたもんですが、杞憂でございました。
いや、斜め上を行く恐ろしい「転」の展開。まだまだ続くと思っていましたが、案外「結」は近いかもしれません。少なくとも、作者のうえお久光氏の頭の中には「結」のビジョンが見えていることでしょう。

では、新刊の前に既刊の5巻レビューです。
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悪魔のミカタ666 3~4 うえお久光

2009年02月15日 18:38

悪魔のミカタ666_3悪魔のミカタ666_4

亡くした恋人を蘇らせるため、男は悪魔の味方となった。悪魔のミカタ・堂島コウが嘘・はったり・小賢しい策略と「悪魔の力」を駆使し、願いを叶える為に魂を集める物語、「悪魔のミカタ666」その6巻が発売しました。
――けれど、実はその前から買ったまま放置していたので、まずは積み本崩し中。

恐るべき吸血鬼であるザ・ワンを滅ぼし、生まれる前の知恵の実「It」に込める魂が集まったところから始まる新章「悪魔のミカタ666」。
1・2巻は読了済みで、魂の集まったコウは「It」を生み出すための情熱――俗に言う"性欲"に翻弄され「ボクちんの紳士(ジェントルメン)が阿修羅マン(怒)になりそう! は、はちきれちゃうぅぅぅ!」的な状態になっていることは把握しています。
ただし、その状態を「ザ・ワン倒しちゃった後遺症だよ」ってことにして女性陣はコウの「イブ」となり、生まれてくる知恵の実をコントロールしようと画策、背景に「コウが好き」という感情もあるためハーレムエンドまっしぐらな争奪戦が展開されました。
一方で、コウの右腕である葉切は、コウの恋人・冬月日奈が蘇りを望まないと知り造反。

と、燃える展開だったのですが、3・4巻が前後半だったため、4巻発売を待ってるうちにずるずると積み本が溜ってしまい遂に6巻発売。1年ちょっとも放置していました。こりゃいかん。
新刊を楽しむために、まずは3・4巻の前後編を読了、レビューします。
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狼と香辛料 10 支倉凍砂

2009年02月14日 22:58

狼と香辛料_10

ヨイツの賢狼・ホロと香辛料の効いた商人を目指すロレンスの旅路の物語も2桁の巻数を数えました。同行者である放浪学生・コルもすっかり旅の一員です。
「狼と香辛料」10巻は舞台を海の向こうの島国・ウィンフィール王国へと渡り、求める「狼の骨」にも近づいてきました。

8・9巻でのケルーベ港での騒ぎが嘘のようにとんとん拍子に進む探索作業。エーブとキーマンの名により得られた信頼は絶大であり、目的のブロンデル大修道院にも何事もなく到着。案内役のピアスキーの協力も得られ、聖遺物の調査も驚くほど順調。
いやはや、今回は大きな揉め事も起こらず、ロレンスの気苦労も少なくて済みそうだ――と侮っていたら、どっこい。背表紙の厚さに見合っただけの困難と解決策が後半に待っていました。

今巻はロレンス大活躍。超常の存在であるホロのおかげで大概の事は力技で解決できるせいか、頑張っても命がけでもいいとこ持ってかれる事がままあったロレンスですが、今回は商人同士の駆け引きが前面に出ていたおかげで面目躍如できました。
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ぜふぁがるど 柴村仁

2009年01月16日 23:28

ぜふぁがるど

幼馴染は異世界のお姫様。なんて突拍子も無い事実を隠し、ヒーローはヒロインを守る。異世界から来た空飛ぶトカゲから力を授かり、少年は変身する。柴村仁さんが送るおとぼけヒーロー噺「ぜふぁがるど」1巻をご紹介。

電撃文庫で変身ヒーローといえば真っ先に阿智太郎氏のドッコイダー@「住めば都のコスモス荘」を思い出します。
ですが、同じおとぼけヒーローの括りとはいえ、ゼファガルドは眉毛の生えた青い奴とは異なり、エイリアンチックな容姿をしています。

物語としてはヒーローになる→始めての戦い→初めての敗北→謎のライバル登場と、まだまだ序章の域です。
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プシュケの涙 柴村仁

2009年01月13日 21:50

プシュケの涙

「導き出した真実は、残酷なまでに切なく、身を滅ぼすほどに愛しい」
少女は何故自殺したのか。
一人はそれを否定するため、一人はそれを真実にするため共に自殺の謎を追う。
「我が家のお稲荷さま。」でお馴染み柴村仁さんが送る悲恋の物語、「プシュケの涙」の発売です。

「我が家のお稲荷さま。」はもう出ないのか。
新シリーズ「ぜふぁがるど」の続編はどうした。
などと野暮な事も考えはしましたが、柴村仁さんの約1年ぶりの新刊です。まず買ってみて一読し、内容を吟味し、然る後に評価しましょう。

まずは表紙をご覧ください。
手を繋ぐ2人の人物。背中から落ちていく少女と、頭から落ちていく少年。彼らは暖色系の色に瞬くような光で塗られています。ほんのりと暖かみのある、希望、もしくは恋心のような想いが見て取れます。
その背景には、白地に淡い配色で重ねられた寒色系の蝶達。表紙右にはこれも寒色系で書かれたタイトル、その中の「涙」の字も手伝い、全体的に寂しい・切ない感じが現れています。

これだけでも悲劇の結末が予測されます。しかし、人物中に見る暖かみから、悲劇の内の幸福も見ることが出来ます。

心して読みましょう。
じわじわきます。
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とらドラ・スピンオフ! 2 竹宮ゆゆこ

2009年01月12日 22:52

とらドラ・スピンオフ_2

アニメ絶好調、本編もクライマックスに向けてまっしぐらの注目作「とらドラ」、その番外編である短編集「とらドラ・スピンオフ!」2巻の発売です。

本編の方ではマザコン・高須竜児が反抗期真っ盛りで大河と一緒にいけない方向へ突っ走り大変気になる展開で終わっています。今巻後書きにて本編10巻もそう間を開けずに出す予定とのこと。待ち遠しいです。
アニメの方も父親との話が出て切りよく1クール終了かと思ってたら、2クール突入中。これはひょっとすると最終話までカバーする寸法なのでしょうか。次巻が最終巻であれば、という前提がありますが。

本編は本編で楽しみにしておくとして、今巻は短編集。電撃文庫MAGAZINEに掲載された4話+書き下ろし1話の計5話が詰まっています。
収録タイトルは以下。

・虎、肥ゆる秋
・春になったら群馬に行こう!
・THE END OF なつやすみ
・秋がきたから畑に行こう!
・先生のお気に入り
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