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「継がれた歴史がここにある」 プリンセス・トヨトミ 万城目学

2009年06月01日 22:55

プリンセス・トヨトミ

「5月末日木曜日、大阪全停止」

「鴨川ホルモー」で京都を、
「鹿男あをによし」で奈良を、
舞台に選んだ著者の次なる新天地は、大阪であった。
大阪が全停止する。
そんな馬鹿げた事がありうるだろうか。

ありうるのだ。
いや、"ある"のだ。

「このことは誰も知らない。
 五月末日の木曜日、午後四時のことである。
 大阪が全停止した。
 長く閉ざされた扉を開ける"鍵"となったのは、
 東京から来た会計検査院の三人の調査官と、
 大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった――。」

見慣れた風景にふと現れたひょうたん。
淀川が赤く染まった。
大阪のそちこちに現れる"16"。
止まらぬ電車。
いなくなる男達。

「なんてこった」

誰かが漏らした。

「ホンマやったんや……」

誰かが呟いた。

「今さらですけど、親父に謝らないといけません」

死を前に父から伝え聞く、荒唐無稽な御伽噺。
その全てが真実、全てが事実。
400年間、歴史の裏で語られてきた、決して表には出ぬ真実。

重ねて言う。
「このことは誰も知らない」
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