の2次創作も描いており、その中に出てくる氷の妖精・チルノと本作の主人公・はるみは雰囲気が似ているなと常々思っていましたが、こういった場を凍らせる小ボケを多発するところも良く似ています。
場所は学校の一教室。
登場人物ははるみ(ボケ)・ユキ(クール)・香樹(メガネ)の3人娘。増えません。
そして何となく始まるトーク。繰り返される小ボケ。
さしものクールツッコミ・ユキも2巻ではイラッとする場面が多く見られました。
安心して読めるいつもの大沖節です。
――と思って読んでるとたまに上手い事言い出すので油断できませんね。
登場人物も場面も変わらない4コマである本作に於いて人間関係の変化というものが見られないため特に触れるべきストーリーというものもありません。
代わりに気になった小ボケについて。
ビー玉について。
「
エー玉の方が奇麗なんじゃないの?」というはるみのセリフがありますが、あながち間違いでもないようです。
ラムネのビンの口をふさぐ玉(通称ラムネ玉)に使えるものをA玉、それに使えない粗悪品をB玉と呼び、不良品の方を子供の遊び用具として売り出したという説があります。
香樹ははるみのセリフを聞いて「
B玉!?」と驚いていますが、それも一つの正解な訳です。
ただし、「ビードロ(ガラス)玉」の略だ、とか東京は多摩の方言、という説もありますので、どれを信じるかはあなた次第です。
バナナについて。
「
バナナは果物に入りますか それとも野菜ですか?」と遠足のお菓子問題とは関係のない質問をするはるみ。
バナナはバショウ科バショウ属の果実ですが、バナナの木とは本当は木ではなく多年草なので、正確には果物ではなく野菜です。
そういった果物だか野菜だかよく分からないものである果菜類には、他にメロンやイチゴ・トウモロコシなどがあります。
マジックについて。
マジックの後ろ二文字を隠して「マジ(本気)」になる。ユキをもいらつかせるこの小ボケ。
くだらねぇっ!
早速知人に試してみようと思います。
傘について。
「
傘で飛んでるみたいで メルヘン!!」というと往年の名作ミュージカル「
メリー・ポピンズ」ですね。分かります。
「Chim Chim Cheree」や「Supercalifragilisticexpialidocious」など名曲満載です。
DVDが欲しくなってきました。TSUTAYAにあるかな。
ブロッコリーとカリフラワーについて。
「
じゃあもし白と緑の中間ぐらいのがあったら… 「カリッコリー」か」と、確かに歯ごたえの良さそうな新種の野菜を提案するはるみ。
念のため調べてみたところ、
実在しました。
ロマネスコという緑色のカリフラワーで、分類上カリフラワーですが味はブロッコリーに近いのだそうです。
いやー、調べてみるもんですね。
ネタかと思えば真実もあり、はるみの言動は分かっているのかいないのか。
繰り出されるシュールの嵐に脱帽の2巻でした。
続く3巻ではどのような虚実ない交ぜのネタが繰り出されるのでしょう。今から楽しみです。