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「中身は無印(1巻目)と一緒です。ご注意」 マリア様がみてる 映画原作 今野緒雪

2010年06月29日 20:00

マリア様がみてる_映画原作

「ごきげんよう」と爽やかな挨拶で始まる、乙女の園の物語「マリア様がみてる 映画原作」の感想です。

2010年秋公開を予定している実写版映画「マリア様がみてる」。
その原作小説がこの度装いも新たに再版されました。

実写映画の公式サイトへはこちらをクリック。

と言っても、中身は「マリア様がみてる」1巻と同じものです。
ご購入の際には十分ご注意ください。
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「ヒ、ヒィィ、市松人形が動いてるぅぅ!!」 マリア様がみてる リトル ホラーズ 今野緒雪

2009年07月13日 23:59

マリア様がみてる_62

 ギィ。
 扉が開く音が聞こえたので、みんな一斉に振り返った。そして仲良く叫んだ。
「ぎゃあ!!」
 なぜって、そこには人間の首から上だけが、ぼんやりと浮かび上がっていたのだから。

マリア様のお膝元・リリアン女学園を舞台に、薔薇の館で恐怖の惨劇が戸を叩く。
「マリア様がみてる」短編集「リトル ホラーズ」の感想です。

「卒業前小景」の感想はこちらから。
「ハロー グッバイ」の感想はこちらから。


究極の恐怖を貴方に。

とか、そういう話ではありません。

(そして誰もいなくなった)

なんて、物騒な言葉が出てきても。

「うまくいきすぎて、油断したね」

「一階で何するつもり?」

「さあ、何しようかね」

「まさか、戻ってきたところで、閉じ込める、なんてことは――」
「さあ」

斯様に、セリフだけ抜き出すとキナ臭く感じたりしても。

怖くない。怖くないですよ。
ふふふ……。
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「ねえさん、事件です」 お釈迦様もみてる 学院のおもちゃ 今野緒雪

2009年04月28日 23:59

お釈迦様もみてる_2

1巻を読みなさい。
まずはそれからだ。

1巻「紅か白か」の感想はこちらから。

何故1巻を読まねばならぬのか。
それは本書が1巻ラストの裏側を覗く展開であるためだ。

というわけで、2巻から読み始める人は稀でしょうが、1巻から読まれた方がよろしいかと。
そして叶うなら2冊まとめて一気に読まれると良いでしょう。
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「一言で言えばツンデレ格好良い」 お釈迦様もみてる 紅か白か 今野緒雪

2009年04月23日 22:53

お釈迦様もみてる_1

めでたくももの寂しい最終回を迎えた本編「マリア様がみてる」。
その主人公・福沢祐巳(実はタヌキ)の弟である福沢祐麒(タヌキ)が主人公のスピンオフ作品「お釈迦様もみてる」の感想です。

今月発売の新刊の方ではないです。
一冊目、「紅か白か」の方です。

「マリア様がみてる」本編にも度々登場した花寺学院を舞台とした物語である本作。
銀杏王子・柏木優を筆頭に、本編に登場経験のある者からない者まで個性的なメンバーの集った花寺生徒会の面々、ファンなら思わずニヤリの懐かしき単語、「あったあった」と思わせる本編に関係した裏話。
非の付け所の無いスピンオフ作品です。
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マリア様がみてる ハロー グッバイ 今野緒雪

2008年12月30日 23:52

マリア様がみてる

「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
 さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。

「マリア様がみてる」
福沢祐巳と小笠原祥子、2人の物語に卒業を迎えた最終巻の発売です。

完結してしまいました。
10年8ヶ月の歳月を経て、34巻を数えた長編作品の節目が遂に訪れました。
読了後に「ほぅ」と感嘆の溜息を吐いたことは言うまでもありません。
もちろん以前からあとがきにて「祥子の卒業をもって終幕」と、作者である今野緒雪さん本人から予告されていた訳ですが、実際に終幕を迎えた「―了―」の字を目の当たりにして思わぬところが無い訳がありません。
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マリア様がみてる 卒業前小景 今野緒雪

2008年10月14日 23:44

副題を見て、「もうこんなところまで来たんだなぁ」と物思いに耽る「マリア様がみてる」34冊目です。
次巻で現在の薔薇様方は卒業。その区切りの前の小休止といったところでしょうか。9編の物語を経て、卒業前の一日を紡いでいます。
その中で琴線に触れた部分をちょこちょことご紹介。

あ、ネタバレあるのでちょっと待ちます。未読の方は飛ばすか引き戻すかしてください。
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はい、ちょっと待ちました。


・お姉さまのラケット

巻数が進むに連れ影の薄くなる桂さんがメインの奇跡的一品。
不遇なキャラは愛されるのです。
なので桂さんは愛されるのです。

さて、この話では「いとしき歳月(後編)」で憧れの先輩から貰ったラケットを主軸にした話です。
普通の女の子である桂さんはいたって普通のミーハーなので、憧れの先輩から貰ったラケットを大切にしていました。しかし、部活動で使うことは出来ません。何故ならば、桂さんには卒業した先輩とは別に、ロザリオを受け取ったお姉さまがいたからです。
あとになってそのことが怖くなった桂さん。かつて黄薔薇革命でロザリオ突っ返したとは思えないほどの臆病振りです。それとも、そのことも心に残っているためでしょうか。
しかし、卒業前になり、自分の妹がお姉さまのラケットを譲り受け使用していることに気付き、因果応報に遭ったのだと悩み、後悔します。
けれどそれはお姉さまの優しさで、桂さんにも憧れの先輩から譲り受けたラケットを使って欲しい、との願いから起こした行為でした。その上、ラケットを桂さんに譲ってもらえるようお願いしたのもそのお姉さま自身であった、と告白。

なんて人の出来た方でしょう。
「ペンギン娘」風に言うなら"おばあちゃんの優しさ"(失礼!)。
かつて黄薔薇革命でロザリオ突っ返されたとはとても思えません。


・私とインタビュアー

美奈子さんはなんて憎めない人なのでしょう。
自分では完璧と思っている。けれど端から見ると抜けている。
「ちょ、危ない! そっち行くな!」と手を引いてやらねば見てられない感じ。妹の真美さんもそんな感じで接しているのではなかろうか。
その上運と悪運は強いため、なんかのさばっていく。
要所要所で現れては存在感を残していく。
そんな美奈子さんに卒業前のお礼参り。
天下の紅薔薇様が誘い出し、彼の黄薔薇様が待ち伏せる。伏兵に使うは美奈子のさんの味方であるはずの妹・真美。

お礼参り。そう、お礼に参ったのだ。
卒業前に、次なる薔薇達を助けてくれた、そのお礼。

言わぬが花。それが粋っていうものだ。

姐御肌とは思っていたが、なんと格好良い締めの言葉を残してくれたものか。
満足感の中、彼女の学園生活は締めくくられたのであった。
美奈子さんの出る話の中で、最高の一品でした。


・卒業集合写真

どことなく蔦子さんは一匹狼の感がある。笙子が妹になるまでは特に(妹じゃなくてまだ子分なんだっけ?)。
祐巳と共に行動し助言や情報を与える名脇役である彼女だが、フレームを挟んで一線を引いているようなところがあった。
部活の話になるとそれは顕著で、自分でも「先輩たちには嫌われている」と認識しているほど。
単騎学園を駆ける写真部エースはカメラだけを手に孤独と戦う戦士なのだ。嘘だけど。
最後には"私とインタビュアー"と同等のしてやられた感を与える本作。
厳しく接して来られたのは先輩達の(獅子のような)愛であり、武嶋蔦子はちゃんと皆に好かれていた。期待されていた。
生意気な後輩に、先輩達からの最後のプレゼント。
蔦子さん、大いに嫌がる。
締めの台詞はもちろん、

「ギャフン」

先輩達の気分になって、思わずほくそ笑んでしまった。


以上、メインキャラから離れたお気に入りの3品をご紹介。
部活を引退した後もしぶとく舞台退場を拒否した美奈子さんに感謝を。
そして満ち満ちたまま去り行く美奈子さんに惜別の念を。


これで卒業後も出てきたら面白すぎる。






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