--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「継がれた歴史がここにある」 プリンセス・トヨトミ 万城目学

2009年06月01日 22:55

プリンセス・トヨトミ

「5月末日木曜日、大阪全停止」

「鴨川ホルモー」で京都を、
「鹿男あをによし」で奈良を、
舞台に選んだ著者の次なる新天地は、大阪であった。
大阪が全停止する。
そんな馬鹿げた事がありうるだろうか。

ありうるのだ。
いや、"ある"のだ。

「このことは誰も知らない。
 五月末日の木曜日、午後四時のことである。
 大阪が全停止した。
 長く閉ざされた扉を開ける"鍵"となったのは、
 東京から来た会計検査院の三人の調査官と、
 大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった――。」

見慣れた風景にふと現れたひょうたん。
淀川が赤く染まった。
大阪のそちこちに現れる"16"。
止まらぬ電車。
いなくなる男達。

「なんてこった」

誰かが漏らした。

「ホンマやったんや……」

誰かが呟いた。

「今さらですけど、親父に謝らないといけません」

死を前に父から伝え聞く、荒唐無稽な御伽噺。
その全てが真実、全てが事実。
400年間、歴史の裏で語られてきた、決して表には出ぬ真実。

重ねて言う。
「このことは誰も知らない」
[ 続きを読む ]
スポンサーサイト

鹿男あをによし 万城目学

2008年12月06日 23:59

鹿男あをによし

「あをによし 奈良の都は 咲く花の 薫ふがごとく 今盛りなり」
鹿男とは主人公を指し、あをによしとは舞台である奈良を指す(枕詞)。
一人の男が日本を救う物語、「鹿男あをによし」をご紹介。

わたしは2008年1~3月放送のドラマ版から入った口です。
なので歴史担当の藤原君の立ち位置が随分違うことに驚きました。ドラマでは綾瀬はるかさん演じる天然ボケの勘違いヒロインでしたが、原作では性別男で妻子持ち。設定の違いもあり、物語の奥深くまでは踏み込んで来られません。
あと、ドラマではちょくちょく出てきた学年主任の溝口先生が不在です。大和杯で剣道部の決勝戦にあれほどの声援を送ってくれた溝口先生がいないのはちょっと残念。

原作を読んでみて、またドラマ版の凄さを再認識してしまいました。原作にほぼ忠実な作りに仕上げ、そこにオリジナル要素を絡めてなお名作に仕上げられたのはプロデューサーである土屋健氏の力か知らん。

レビュー対象が原作小説だかドラマだか分からなくなってきましたが、ドラマが面白いのはやはり原作の確かな土台があってこそなのです。
そこで、ここでは原作の面白さを書き記したいと思います。
[ 続きを読む ]

鴨川ホルモー 万城目学

2008年11月07日 23:07

鴨川ホルモー


 みなさんは「ホルモー」という言葉をご存知か。
 そう、ホルモー。
 いえいえ、ホルモンではなくホルモー。「ン」はいらない。そこはぜひ「ー」と伸ばして、素直な感じで発音してもらいたい。


月刊少年エースにて渡会けいじ氏作画による漫画版が好評連載、第1巻発売中。2009年には山田孝之氏主演の映画も封切り予定。同年5月には舞台も開演と、とどまる事を知らぬホルモーワールド。


わたしはコミックス1巻が出るまで「鴨川ホルモー」という作品を知りませんでした。恥ずかしい事に。
書店で1巻を見かけた時から、内容の見えない題名と表紙の女の子が気になって仕方ありませんでした。

大木凡人
この娘


あまりに内容が分からないので、コミックスをそのまま買ってしまうのが躊躇われる。ああ、しかし内容は気になる。
折衷案として出した答えが「まずは原作を読もう」。
そして手に入れました、原作の小説。ドラマで好評を博した「鹿男あおによし」と同じ作者の方だったのですね。ドラマ、大変面白かったです。期待が盛り上がるのも仕方のない話(でもそっちも原作未読)。

表紙の女の子も「大木凡人」という名前である事が分かりました。因みに原作表紙だと芸人の光浦靖子さんにも見えます。そんな彼女の決め台詞は痛烈。

「黙れ、安部」

こいつが胸にズンっときたら、買い。
[ 続きを読む ]



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。