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「とても人に読ませられるようなものではないのです」 小説家の作り方 野崎まど

2011年05月02日 22:12

小説家の作り方

「私は、この世で一番面白い小説のアイデアを閃いてしまったのです。」


そう語る女性、紫依代は、しかしながら一度も小説を書いたことがないという。
お世辞にも売れているとは言えない小説家・物実はアルバイトとして彼女に小説の書き方を指南していくのだが――。

結末は冒頭で物実自身が述べている。
事実は小説より奇なり。

野崎まど先生の四作目「小説家の作り方」の感想です。

そのタイトルから、かつて大江健三郎先生が記された自伝「私という小説家の作り方」を思い起こす方もいらっしゃるでしょうが、全くの別物です。
小説を書くための指南書ではなく、小説家となった作者の自伝でもなく、本作はあくまでミステリー小説です。


この作品を読んで思い出したのは、野崎先生の一作目「[映]アムリタ」でした。
そちらは天才ありきの話。
舞台は映画サークル『キネマ・マグラ』。サークルの目的は「素晴らしい映画を作る」こと。
そしてそのサークルの一員である天才・最原最早は恣意的にすばらしい映画を作る事が出来、更にその映画を使って「なんでも出来る」のでありました。

本作はその「[映]アムリタ」と似通った部分が多々見受けられました。舞台も登場人物も全く異なるのですが、それでも「対」となった作品であるかのように感じられるのです。


以下、感想です。
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「ベッシーはどうして死んじゃったんでしょうか~……」 死なない生徒殺人事件 識別組子とさまよえる不死 野崎まど

2010年10月26日 21:21

死なない生徒殺人事件 識別組子とさまよえる不死

とある女子校で噂される「永遠の命を持った生徒」。そしてあっさりと出会ってしまった死なない生徒。
しかし、不死のはずなのに彼女は殺害されてしまった。

野崎まど先生の三作目「死なない生徒殺人事件 識別組子とさまよえる不死」の感想です。

前々から西尾維新作品に似ていると評される先生の作風ですが、そういう風に言われるとつい「戯れ言シリーズ」の六冊目「ヒトクイマジカル」を思い出してしまいます。あれも不老不死の少女があっさり殺されてしまう話でした。
ついでに言うと登場人物の一人・行成海の性格が「人類は衰退しました」の妖精さんっぽく感じました。すぐ鬱っぽくなるところとか。

こういう感想を持っているあたり、知らず知らずのうちに色眼鏡をかけて読んでいるようです。こらいけませんな。純粋に楽しめてないかも。早く意識をニュートラルへ戻さなくてはなりません。

や、しかし本作も面白かったです。

以下、感想です。
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「そんな真実は知りたくなかった」 [映]アムリタ 野崎まど

2010年07月27日 21:00

〈映〉アムリタ

感動する映画は人の生き方を変える。それは名作と呼ばれる。
だが強制的に人の生き方を変えてしまうものは名作ではない。毒薬だ。
野崎まど先生のデビュー作「[映]アムリタ」の感想です。

先に2作目の「舞面真面とお面の女」を読了済みであったこともあり、期待して読み始めた作品でした。「舞面真面とお面の女」の感想を書かれているサイトでは「面白かったけど、「[映]アムリタ」の方がより面白かった」との意見が多く、弥が上にも期待は高まるというものです。

ただ、前情報を集めすぎたせいで先入観を持って読み進めてしまったことが残念でした。
と、言うわけで、ここから先の感想は本人の責任の下読み進めてください。
未読の方に関しましては読了後に感想を読まれることをお勧めします。
感想を読んでから買いたい、と言う方は先に買って読んじゃった方がいいです。作品の面白さは保証します。

以下、感想です。
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